第2話 くちびるの日/『合意』

さっきからくちびるばかり見つめてしまう。

君と出逢って三ヶ月。告白から一ヶ月。お付き合いの承諾をもらってから三週間。週に二回はデートしてる。

君も僕のことを好きでいてくれてると思う……けど、自信が持てずにあと一歩が踏み出せない。

「ね、キスしない?」

僕の唇を見てから、君が目を閉じた。




◆2月2日は「くちびるの日」/2024年2月2日作

#140字小説 『合意』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る