運命だよね!? よしこちゃん!

1103教室最後尾左端

プロローグ

「私ね、好きな人ができたの」


透き通るような白い頬が、夕焼けみたいに赤くなっている。

誰もいない教室で、勇気を振り絞った彼女のまなざしは、今でも忘れられない。


「手伝ってくれる?」


そして、彼女の顔にほだされて、この言葉に安易に頷いたことを、私は今でも後悔している。


これが永きにわたる戦いの始まりだったなんて、このときの私は知る由もなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る