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むぎはと

0.5話 今日も喧嘩をする

~人気の無い高層ビルから少し長い髪をなびかせスナイパーを構えている男がいる~標的を見つけ、男が素っ気無く「見つけた。」と言った。そしたら別の男が「そいつで間違いない。」「ただまだ打つなよ。」そう言おうとした瞬間相手の無線から銃声が聞こえた。その瞬間誰も居ない深い森林のような静けさが漂った。

 「ごめん。なんか言った?」とスナイパーを持った男が問い直した。その瞬間無線の男が「雎(みさご)どうしてくれんだよ!生け捕りにしろって言われてるんだぞ!」焦ったようにスナイパーの男、雎(みさご)に怒鳴りつける。それに少し頭にきた雎は、「脳天打ったから死んでる。そんな事なら打ち合わせのときに言えば良かったじゃん。大体そんな事言うならお前がすればよかったじゃん」と言い返し始めた。無線の男は言い返せないのが悔しいのか「お前って言うな!俺の名前は葵草(きさ)だ!大体雎は高校生、俺は大学だ年上にそんな口を利くな!」と、無線の男、葵草(きさ)がいちゃもんをつけた。それにキレた雎は人が変わったように「そうか、そんな大口を叩くなら今すぐ葵草を撃ち殺してやる。覚えとけよ。」そしたら葵草が「じゃあやってみろよw」と貶した後に深刻そうな顔をして「なんとかごまかさないとなぁ~流石にヤベェ怒られるそれじゃあすまないかもな」と呟いた時、突然葵草の携帯から何かを吹き出し笑っている声が聞こえた。「撃ち殺すって怖いなぁ~w流石雎やなぁ~」そして「任務を失敗したんだな?ごまかすってどういうとこだ?」吹き出した男とは別に少し若い男の声がしたとその瞬間二人とも少し驚いて黙った。吹き出した男の横にいる男より少し若い男が雎と葵草に「雎、早く死体処理をして二人で早く帰って来い」と命令した。そしたら雎が、不満そうに「死体処理苦手なんだよな。葵草がすればいいのに結局命令されただけじゃん」とつぶやいた。葵草は言い返そうとしたが何を言っても無駄だとわかったので言い返さなかった。そしたら雎の声が無線越しに聞こえたのかその若い男がきつめの口調で「なんだ。文句があるのか、それなら報酬を減らしてあげようか?まぁでも、もともと任務はほぼ失敗だし今回は少ないんだがな」と脅した。すると「まぁまぁそこまで言わなくてあげてもいいじゃないか。可愛そうだろぉ?どうせ後で処理する予定だったんだからさ」と吹き出した男が少し笑いながらかばった。そしたら雎がため息をついて「死体処理するよ」と言って不満げながらも処理し始めた。

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