第6話

街を出歩くと子ども達から敵意を向けられる。


 (死ぬ!!魔法使い!)


ストレートに心の声が消える。


 

 それにしても、やっぱり街の子ども達は疲弊している。

水も食料もあるから、餓死することないが、やっぱり親が居ないと子どもは元気も出ないだろう。(本人の所為とは自覚している)


 みた感じ、周りには娯楽が無い。もっと娯楽、楽しめる物を用意するか


 「ミーハーちゃんって確か妹居たよね」


「えっ、妹ですか!!」

俺に一度もそんな話を言ったことないこと、妹に悪いことをされると疑っているようだ。


 「連れて来て」


「あ・・・あの、妹は私にとって一番大切なんです」


「大丈夫、別に悪いことはしないから」


「・・・わかりました」


ーーーーーーー


 そして、ミーハーちゃんは妹を連れて来た。


 「よろしくね。」


「よ・・・よろしくお願いします」

(お姉ちゃん、怖いよ。でもお姉ちゃんはいつも私達の為に会ってくれているんだ。私も頑張らないと)


「じゃあ早速、君たちにあげたい物があって」


ーーーーーーー


 二人にオセロのやり方を教えた。


 俺がオセロをやっても相手の心が読めるから絶対に負けることは無いからな。


 「どう楽しい??」


「た・・・たのしいです。」

妹ちゃんはさっきまでは楽しそうな顔をしてたが、怖い顔に変わった。


 「ミーハーちゃんは?」


「久しぶりにこんな楽しい遊びをしました」


高評価のようだ。


 「とまぁ、これをみんなに妹ちゃんと一緒に教えて来て」


「えっ、私がですが?」


「そう、俺が教えても、怖くて遊び所ではないからね」


「わ・・・わかりました。」


「あの、魔法使いさん」

妹ちゃんが俺に話しかける。


 「あのぉ、よろしければなんですか?」


「なんだい?」


「私もケーキ貰って良いですか??」


「ハナ!!」


「あっそうだ。ごめん。ごめん。はいケーキ」


「ありがとうございます!!」

 妹ちゃんは嬉しそうな顔する。心の中を見たが、相当お姉ちゃんのケーキを食べた話が羨ましかったそうだ。


 お姉ちゃんも彩羨ましそうに見てる。

 「お姉ちゃんの方は今日はこれにしよ」


「冷たい!!」


「それはアイスだ、ケーキばっかりだと飽きたちゃうし、食べてみん」


「冷たくておいしいです!!」


(お姉ちゃんずるい!!いつもケーキ食べてるのに)

妹ちゃんは声を出さず、嫉妬している。


 「妹ちゃんの方もケーキおかわりあるし、アイスも食べたかった出してあげるよ!!」


「本当ですか!!」


どうやら妹ちゃんの方が懐くの早かった。


 これは家で、ミーハーちゃんが妹ちゃんに俺が悪い人では無かった。親を奪ったのは仕方ないと何度も話してくれたからかな。そろそろこの姉妹の両親は特別な元に戻してあげようかな。

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