そのはち。ビバお金

 一ヶ月半程度過ぎた頃に私は気付いた。「給料は?」と。夫に話をつけてもらい初めての給料をもらう。とゆうか義両親は給料をあげるべきか悩んでいたらしい。出るとこ出てもええんやぞ、と言いたいのをぐっと堪えた。「休みなくこんだけ働いてんだから看護師より貰わねぇとな…」と思っていたら看護師の半分以下だった。「おぉい!どんななっとんねん!」さすがに出た、出まくった。それはもうここぞとばかりに。私は夫に詰め寄った。「いやーまだ見習いだからだって、本当に農家できるか見定められてるみたい」なんだそれ⁈聞いてねぇぞ、話が違いすぎる!「年商5000万は⁈」「年収じゃないからね、商だから。まぁ税金で半分持ってかれるし資材も値上がりして売上は変わらないから、そんな儲かるもんでもないみたい」夫のカラッとした態度に怒りを通り越して無の境地に至った私はハローワークに走った。

 「近場で急性期の病院で働かせて下さい!」「近場は…ないですね」ないか〜、病院ないのか〜。そんなことある?

 「家族ぐるみで騙されたのか…?」と疑心暗鬼に陥っていた。こうなったら給料を貯めて車を買う、それが私の第一選択となった。

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