石、転がり落ちてたらロックンロール

@hagino_ohagi

自己紹介

少し前に配信をはじめました。


フリーターをしながらTwitchという配信サイトでゲームやキャンプの配信をしています。


そんな生活を始めてからもうすぐ1年半が経ちます。


1年半も経つのにまだちゃんと自己紹介もしたことがありませんでしたので、ひっそりと自分のことを話したいと思います。


話が下手な人の特徴として「話がまわりくどい」や「話が長い」などがよく挙げられますが、例にもれず僕の自己紹介もそうです。




小さい頃から僕は変な家の変な子でした。


自分では普通の家の普通の子だと思っていたのですが、周囲の反応から少しずつ違和感に気づいていきます。


それにつれて僕は必死に変じゃない子ぶるようになっていきました。


友達がいなくて一緒に遊べないのを、忙しくて遊べないことにするために1日中勉強していました。


勉強していると、この世の中にはたくさんの考え方があることが分かってきました。


自分と同じ考えの人に出会うことはできていませんでしたが、いつか出会えるんじゃないかという希望を持ちはじめました。


高校生になった頃、僕はテレビの向こう側に自分と同じ考えの人がいるのではないかと感じるようになっていました。


テレビ画面に映し出される映画やバラエティ番組、ドキュメンタリーから僕は自分を肯定するメッセージを感じたのです。


こちらに来いと言われているような気がしました。


僕は高校の公衆電話から東京のテレビ局に電話をかけました。


どうやったら雇ってもらえるか聞くためです。


今は担当者がおりませんので、と言われて切られてしまいました。


日をまたいで何度か電話をかけていると人事につないでもらえました。


電話口の方が言うには、「大学に行き、たくさんのことを学び、採用試験を受けにくるといい」とのことでした。


僕は大学に進学することを決めました。


大学に入ってから、自分が極度のコミュ障であることに気づきます。


長年普通の子どもぶって生きてきた経験をもとに、普通の大人ぶるテクニックを必死に習得しました。


そして普通の大人ぶった僕は大学卒業後、東京でテレビ局員になりました。


毎日がすさまじいスピードで過ぎていきました。


働きはじめて数年後、僕は急に文字が読めなくなりました。


正確に言うと、これまで20%ほどの力で読めていた文章が1000%の力を出さないと読めなくなり、1行読んだだけで力尽きるようになりました。


長年続けた普通ぶるということのひずみが出たのだと思います。


テレビの仕事が嫌いになったわけでも、辞めたくなったわけでもありませんでしたが、「文字が読めなくなったので」と言って退社しました。


退職してからはワンルームの部屋のソファにひたすら横になって過ごしました。


食事はマンションを降りて目の前のコンビニで済ませ、ソファで三日月のような形で過ごす日々です。


テレビの音はうるさくて、映画も見ていられなくて、かといって音がないのも落ち着かなくて、これまで全く興味のなかったYouTubeのゲーム実況を流していました。


ゲーム実況だけは不思議と見ることができて、見ているとだんだん落ち着くようになっていきました。


気が付いたら引きこもって2年以上が経っていました。


そしてゲーム実況が大好きになっていました。


文章もまた読めるようになり、なんとなく働かなきゃいけない気がしてなんとなく公務員になりました。


予想外に労働力として重宝してくれました。


それがとても嬉しくて、ほんの少しだけ自信をもらいました。


そしてもう一度何かにチャレンジしたくなっていきました。




それから僕はフリーターになりました。


どうしても顔を出して配信がしたくなったからです。


少しでも好きになったゲーム実況に近づきたくて、誰かを肯定するメッセージを送りたくて配信をしています。




今はとりあえず、もう少し暖かくなったらキャンプ配信がしたいということだけを考えています。


春先、テントから頭だけ出して星をみながら眠るキャンプを見守っていてはくれないか!

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