8. brave heart その2


 階段を最上階まで登ると、閉鎖されているはずの屋上へのドアが開いていた。

 ちゃちな南京錠だ。魔法使いなら腕ずくで壊すことも容易なつくりだが、どうやらピッキングで開けてあるらしい。特殊訓練を受けたエージェント、その肩書はハッタリではないようだ。


「おや、一人かい? あのバディはどうしたのかな」


「答える必要はないわ」


 ユウマは貯水槽のある高台の上に座り、暇つぶしにスケッチブックに絵を描いていた。レンは棒立ちで腰に手を回し、こちらをじっと見下ろしている。逆光のシルエットの中で、ぎらりと光る赤い瞳が実に不気味だった。

 二人とも初夏の暑さに見合わない厚着をしているが、見る限り汗一つかいていない。それがまた恐ろしかった。


「……しかし、なんだ。情報にもあったが、実際にこうして会うと……」


「――なによ?」


「マジで痴女みたいなカッコしてんだなお前。エロいっていうかほとんどアホだぞ」


「んぐっ……!」


「ほ、ほっとけ!!」


 否定はできない。教国のコスチュームとおぼしきスタイリッシュな装いの二人に対し、私はあまりにも露出度が高すぎてギャグみたいな対照になっている。ユウマはスケッチブックで顔を隠して肩を震わせていた。……こ、この女……!


「い、いいからさっさと始めましょう。こっちは授業もすっぽかして来てんのよ」


「ふうん……常人を越えた魔法使いのくせに、授業をサボるのが気になるのかい? ずいぶん優等生なんだねぇ。

 ……ムカつく。死ねよ」


(――!?)


 ヘラヘラという笑いが、一瞬にして凍り付き――害虫を見るような目になった。

 一瞬気を取られた隙にレンが高台から飛び降り、手の中に魔力を集めて――!


「『創造クリエイション』ッ!」


「け、『堅』ッ!」


 直感的に『鉾矢』を縦に構えて防御した瞬間、強烈な打撃が柄を打った。防がなかったら、ちょうど顔を直撃するコースの攻撃だった。衝撃で踏みしめていた両足がわずかに後ろへずり下がってしまう。

 ――顔を上げた先で、レンの手には背丈ほどの細長い棍が現れていた。物体生成の能力である『創造』で用意した即席の武器にしては、構えが様になっており、足のくばりもスキがない。闇雲に攻めれば返り討ちに遭うのが一目でわかるほど、殺気がみなぎっていた。


(棒術使い……というよりたぶん、教国で標準的に教えてる戦闘術だ。

 簡単な構造だから『創造』でいくらでも用意できて、しかも非殺傷の武器。制圧用としては理にかなってる……)


「レンもえげつないねー。女の子の顔面をしょっぱなから不意打ちかい?」


。お前のムカつきを代わりに晴らしてやったまでだよ、ユウマ。

 ――じゃなきゃお前、もっとエグイことをやるだろう?」


「ピンポーン」


 小脇にスケッチブックを抱え、耳に鉛筆をはさんだまま、ユウマが懐から杖を取り出す。

 ……来るか。見たところこの二人組のうち、リーダー格はレンではなくユウマのほうだが――さあ、何をするつもりだ?


 攻撃に備え、十分に心の準備をする私の前で――しかし、彼らはあらゆる予想を裏切る行動に出た。


「ユウマ、アレいくぞ!」


「オッケー! 『ウィンドエッジ』!」


「!?」(まさか! 味方ごと!?)


 ユウマは高台の上から依然動かず、レンが射線上にいる状態で杖を振りかざした。杖の先端が光り、透明な風の刃がいくつも襲い掛かって来る。

 ――くっ……今は惑わされている暇など……! レンの方の回避行動は背後から撃たれた分タイムラグができるはず。こちらは落ち着いて軌道を見極めなくては――


「どこを見ている? 天道炎夏」


「なに……!?」


 気付いたときには、赤い眼光がすぐ目の前に迫っていた。――ダメだ、間に合わない。


身体強化スフォルツァート・『剛』!」


「うぐ……っ!」


 『剛』により物理攻撃力を強化された棍の一撃を腹に喰らい、吹っ飛ぶ。風魔法がビシビシと皮膚を切り裂くのを感じながらも、私は空中で体を回転させ、『鉾矢』を床について立ち上がるが、痛みで足が震えるのは隠しようがない。

 ……今、レンは背後からユウマが撃った風魔法と並走し、一発も食らうことなくその間をすり抜けて来た。つまりあれは同士討ち覚悟などではなく、計算された連携戦術だ。

『私の動揺を誘いつつ、二人の攻撃を同じタイミングで叩き込む』なんて芸当が、ぶっつけ本番でできるわけがないのである。この二人がまさしく、『本物のプロ』であることを思い知らせる一撃だった。


「くっ……『穢祓けがれはらい鉾矢ほこや』ッ!!」


「「 『迅』! 」」


 『鉾矢』を振るって炎を飛ばすが、二人そろって加速して難なく避ける。授業中とはいえあまり派手にやりすぎると騒ぎを起こすかもしれないし、学校の給水設備に当てたら大変なことになる。夢の中のように好き勝手に火気を使えて、うじゃうじゃ出てくる魔物を焼き潰し続ける戦闘とはわけが違った。


「あーあ、炎使いってのは単純でいやだねえ。やれることといったら火力のごり押しだけ、芸がないったらありゃしない。漫画のネタにもなりにくいしさ。

 ――まぁでも、実際与する分にはやりやすくて助かるねぇ」


「お前に魔装さいのうがあろうとも、この経験の差をどう埋める?

 身体強化スフォルツァート念力サイコキネシス解析クリアボヤンス創造クリエイション。『四種の基本技能』を修めた教国エージェントの実力。そして三年間の任務で磨いた、俺たち二人の連携戦闘――そう簡単に破れると思うな」


 ユウマの風魔法で逃げ道を塞ぎつつ、レンが着実に距離を詰めて棒術の近接攻撃を仕掛けてくる。単純だが堅い布陣を前に、こちらは防戦一方だ。

 火を周囲にまき散らして攪乱を図っても風ですぐに散らされる。まずい――攻め手がない。


「そこだッ!」


「が……はっ!?」


 とめどない波状攻撃でとうとう防御が崩れ、先に受けた傷をえぐる突きをレンが見舞って来た。

 たまらず倒れ、地にふす。苦痛と共に出た咳には血が混じっていた。頭上から、心底興ざめしたかのようなユウマの声が響く。


「……キミらが二人で来なかったことにどんな理由があるかは知らないよ。だが魔法使いの戦いはあくまでも二人組ツーマンセルが基本だ。

 その初歩の初歩を外した時点で、すでにキミの負けだよ天道炎夏。


「!!」


 さっき私自身が水鏡くんに釘を刺した内容に、ぴったり符合するその言葉。

 そうだ――経験不足だなんだと彼にさんざん言っておいて、私だって対人戦の経験なんて無いじゃないか? それが、魔法を使っている歴の長さのせいか、それとも部活での先輩後輩のノリを引きずったせいか、勝手に勘違いしていい気になっていたのだ。


 だが、それとこれとは別だ。私は怒りを静かに燃やし、左目の炎を強くした。


「ったく、勝手にのこのこやって来ておいて、言いたい放題言ってくれるわね。早すぎるもなにも、こっちは好きで戦ってんじゃないっての……」


「……まだ動くのか」


「裏社会の血なまぐさい流儀なんて知ったこっちゃないわよ。あんたらみたいな危ない人たち、それこそ水鏡くんと関わり合いにさせられないじゃないの。彼はいい子なの。あんたらみたいなヤクザ者とは違うのよ!」


「……~~~~~~ッッッ!? う、ううううううぅぅ……!!」


 私の啖呵に、ユウマは一瞬怯んだように見えたが――違った。

 笑顔を凍り付かせたかと思うと、頭に血が上ったかのように歯をくいしばり、杖を乱暴に振りかざす。コーヒー色の髪をした可憐な顔が憎しみに歪んでいた。レンはというと、なぜか彼女が血相を変えた事の方に慌てて、私への注意を振り向けられなくなっているようだ。


(えっ……!? な、なんか地雷踏んだ!?)


「おいユウマ、やめろ! 命令は生け捕りだぞ!?」


「ボクだけじゃなくレンのことまで! 殺す……殺すッ!! 絶対に許さないッ!!」


「――ああ、くそッ! わかったよ、付き合ってやる!」


 癇癪を起こしたユウマが高台から飛び降り、一対二の格闘戦が始まった。

 負けられない――なんとしても水鏡くんを、こんなヤツらに会わせはしない!






















 



「……く……ッ!」



 屋上で炎が照り、火花が散っているのが下からでもわかる。今まさにあそこで、天道先輩が敵と戦っているのだ。

 先輩に来ないよう言いつけられているのだが、それでも目を離せない。気持ちばかりがたかぶり、既に『生命力の鉄拳リビドー・ナックル』も展開されている。拳にはナックルダスター、背にはマント。出ようと思えばいつでも出られる状況なのだ。


「行くつもりなのか? 律季。炎夏には来るなと言われたではないか」


「わかってますよ! でも……落ち着いてられるわけないでしょ!?」


 無力感にいらだつ俺の心を、レイン先生のやたら静かな声が、この時ばかりは逆撫でする。いつもなら綺麗な声だと思うのに、それにさえ腹が立ってしまうぐらいに、今の俺は余裕をなくしていた。美女に話しかけてもらえて喜べないなんて、自分で自分に驚くほどだ。

 激情に任せて裏拳で壁を殴りつけると、コンクリの壁にヒビが入り、表面がボロボロとはがれて落ちた。一週間前からは考えられないほど俺は強くなっている。しかし先輩は俺を拒んだ。なぜならこの戦いに必要なのは、単純な強さではなく覚悟と経験であるからだ……と。




 ――でもそんなもん、戦わせてくれなきゃ永遠に身につかないじゃないか……!? 先輩は結局、自分一人で何もかもしょい込みたがってるだけだ。何もできないことが俺にとってどれだけつらいかなんて考えもしない……! 




(俺がバディになったのは、先輩の危機を指をくわえて見るためか!? 今先輩の役に立てないなら、これまで俺がやってきたことは一体なんだったんだ……!?)


「――おぬし……そこまで苛立っているのに、炎夏の言いつけを破ろうとはしないのだな。なぜじゃ?」


「……。なぜだ……って」


 それは――天道先輩が俺よりも魔法使い歴が長いからだ。先輩が部活でマネージャーをやっているとき世話になっていて、その指導の的確さをよく知っている。今の俺の強さはすべて彼女に訓練をつけてもらって身に着けたものだ。まったくのルーキーである俺にとって、天道先輩の教えは絶対なのだ。


「炎夏はおぬしにとってあらゆる意味で先達じゃ。言われたことに逆らいにくい気持ちはわかる。――だが、おぬしはあやつの『バディ』じゃ。魔法使いとしてのおぬしらの間には、本来上下関係などはないのじゃ。

 つまりは言いつけを守るも守らぬも、全ておぬしの気持ち一つ。戦うために必要な自由を、おぬしは既に手に入れている」


 感情の読み取れない微笑みを浮かべ、腕を組んで爆乳を強調したポーズをとりながら、レイン先生は流し目気味にそう言う。


「先生がそう思ってるなら……なんでさっきは、天道先輩に味方したんですか?」


「それはもちろん、経験で言えば確かに炎夏の方に分があるからの。正直わしとしても、彼女の意見に賛成じゃ。一般論で言うなら、たった一週間の訓練しか経ていないおぬしが、いきなり玄人の魔法使いを二人も相手にするのは無理がある。

 ――しかし、戦う術を持たないわしには、本来おぬしらの主張に反対する権利はないのじゃ。なぜなら自然法則の外側にいる魔法使いにとって、力こそが唯一の法律。弱者たるわしが、強者たるおぬしの意志を止める事はできぬ」


「――!」(押し通してみせろ、と……!)


 彼女の妖しいほど美しい碧眼の中に、俺の左目の虹色の光が反射していた。


「レイン先生って、ホントは強いでしょ?」


「……どうしてそう思うのだ?」


「今自分で言ったでしょ。『魔法使いの上に立てるのは、もっと強い魔法使いだけだ』って。あの天道先輩だって機関の中じゃ下の方なんだ。本当に弱かったら、人に命令する立場までのしあがれるわけがない。?」


「……ふん。おぬしが言っておることは分からぬな。わしはただの中間管理職にすぎんよ」


 オトナの女性っぽく、余裕たっぷりに俺の追求をかわす態度がなんとも妖艶である。天道先輩の頼りになる感じもいいが、レイン先生にも底知れない魅力がある。ファムファタールとはこういう人のことを言うのかもしれない。

 とぼけて何もできないふりをしていても、漂わせる企みの香りまでは消せていない。この人が、俺と天道先輩を使って何かの計画を進めようとしていることを、俺はなんとなく悟ったが――まあ、美女に乗せられるのなら悪くない。


 俺はニヤリと強気に笑う。すでに鬱屈した気持ちは消えていた。

 あとは行動するだけだ。


「ありがとうございました、レイン先生。俺は出征きます。天道先輩と一緒に勝って帰ってきます」


「思いを果たすことこそ魔法使いの本懐じゃ。がんばってこい」


「はいッ!」


 勝利の女神の祝福を受けた気分で、俺は勢いよく振り返る。俺の女神は上にもいるのだ。

 『鉄拳』を装着した手を開き、力をこめた。階段を使って屋上へ行く間すらも待っていられない気分だった。


「つかめ――『念力サイコキネシス』ッ!」


 念力をロープのように飛ばし、グラウンドに立ったナイター照明に向けてひっかけた。そのまま飛び立って勢いをつけ、ワイヤーアクションで大きくグルリと半回転し、ちょうどいいタイミングでリンクを切って屋上へ飛び込む。

 ちょうど着地点には、コーヒー色の髪をしたボブカットの女の子――神瀬ユウマがいた。好都合だ。『生命力の鉄拳リビドー・ナックル』を振り上げ、勢いのまま打ち下ろしを仕掛ける。


「――なっ!?」


「――えっ!?」


「ッ……避けろユウマ!!」


 インパクトの瞬間、爆裂音と共に床がひび割れた。朝霧レンがすんでのところでユウマを連れて飛んだため二人とも無傷。敵に警戒され、天道先輩には困惑の目で見られる。遅れてやってきたヒーローの心地を味わい、俺は高揚感を隠せない。


「なんだ……結局来たのかい。臆病者だと思っていたら、いきなり乱暴なマネをするじゃないか。

 ――いいだろう。今ここで、二人そろって始末してやる」


【水鏡くん、どうして……!?】


【俺が先輩のバディだからです】


 テレパシーで投げかけられた疑問をかわしつつ、俺は天道先輩の前に出る。既に彼女は体中を何か刃物のような武器で切り裂かれ、血を流している状態だ。ほら……やっぱり傷ついているじゃないか。俺が最初からいれば何かやれたはずだ。完璧に防げたかどうかはともかくとしても、身代わりにぐらいなれた。先輩がこのまま一人で血を流し続けるつもりだったことに、憤りを覚えずにはいられない――しかもそれが、俺の為だなんて言うのならなおさらだ。


「天道炎夏のその顔……なるほど、事情が少しわかって来た。だが来たからには容赦はしないよ。魔法使いの戦争の礼儀として、改めて名乗らせてもらおう」


 俺の打撃のヒビを境目として、バディとバディがにらみ合う。

 周りにいるのは、きれい系の美少女であらせられる天道先輩に、かわいい系の美少女のユウマ、それにガテン系のイケメンのレン。……こうして見ると俺以外みんな美男美女ばっかりだ。


 俺の存在が場違いと言うなら、確かにそうかもしれない。

 ――だが、主人公というのは常に平凡な外見をしているものだ。




「教国エージェント・神瀬ユウマと朝霧レン。バディ同士のケンカといこうか?」




「機関の魔法使い・水鏡律季。フラれちまった身では恐縮ですがね……!」




 天道先輩の心配を背に受けつつ、あいさつ代わりに拳と手を打ち合わせた。

 ――さあ、初陣だ。








◆あとがき







天道てんどう炎夏ほのか


 ヒロイン。バスト124cmRカップで黒髪ロングの大和撫子。

 いわゆるメサイアコンプレックスを患っている。ヒーロー願望と、これまでたった一人で町を守ってきた経歴から、『他人を一切巻き込まず自分だけで問題を解決することにこだわる』という悪癖が存在する。また自分のことが根本的にそれほど好きではないため、他人からの心配を顧みることができない。

 律季はなまじ彼女の好感度を稼いでしまったせいで、炎夏にとっての位置づけが「一般大衆」から「大切な友達」に変わり、余計に過保護になられている形。名前のわりにえらく湿度が高い女である。




水鏡みかがみ律季りつき


 主人公。短髪でデコ出しで鼻絆創膏の少年。童貞。

 炎夏に突き放されて一時はかなり落ち込んだが、レインの言葉で立ち直った。初陣ということもあって若干ハイになっている。最後のワイヤーアクションを他人に目撃されたらどうするつもりだったんだ?

 今回は制服の上にマントの姿なので、パジャマよりはまだマシな見た目。この戦いで炎夏からの印象を「守る対象」から「信頼すべきバディ」に変えたいと願っている。がんばれ律季、かっこいい所見せておっぱいに近づくんだ。

 



雹冬ひょうどう冷音レイン


 機関の偉い人。132cmUカップでメカクレモノクルでタイトスカート。全身エロの塊の養護教諭。

 明らかに怪しいと言う事を律季に見抜かれたが、『謎多き美女って魅力的だよね』という理由で深く詮索されなかった。やんわりやりすごしたが内心わりとビビっていた。

 また、この戦いの直前、かねてより発注していた杖を律季に渡している。通常、魔法使いになった者は機関に入るか否か(裏社会に関わり合いになるかどうか)を最低数日は悩むのだが、律季は即決で入ることにしたので杖の発注が早まり、結果的に今回の戦いにギリギリ間に合った。律季の思い切りのいい性格が功を奏した形である。

 

 律季と炎夏がもし負けた場合は自らが出るつもりだが、まあそれはないだろうと考えている。

 ユウマとレンのことはちょうどいいハードルぐらいにしか思っていない。




 ・神瀬こうのせ勇真ユウマ

 ・朝霧あさぎりレン


 ユウマはちっこくて小動物っぽい美少女だがちょっとヒス気味で煽り耐性皆無。レンは寡黙そうな強面の見た目に反しかなりの苦労人で、いつもユウマに振り回されている。

 中距離から風魔法で射撃を行うユウマと、棒術や身体強化スフォルツァートを駆使して格闘するレンが組むことで、抜群のコンビネーションを見せる。二人とも魔装形成フォーミングアームには至っていないものの、実に堅実で隙が無い立ち回りをするバディである。心を一つにしない限り炎夏と律季に勝ち目はないだろう。


 才能で勝る能力者相手にがんばって食らいつく無能力者とか、筆者はとても好きです。

 魅力があるサブキャラがいると主人公も映えるので、いっぱい活躍させたい。





・『四種の基本技能』


 身体強化スフォルツァート念力サイコキネシス解析クリアボヤンス創造クリエイション。この四種を習得すれば一人前の魔法使いといわれる、魔力制御の基本となる技である。

 なお、身体強化の『sforzato』は「その音を他より強く」を意味する音楽用語。局地的に肉体を強化する効果を表した名である。




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