『星新一企画』にご参加いただきありがとうございます。
冒頭から映画『キューブ』のような印象で引き込まれました。
さまざまに作り変えられる部屋というのは彼の中の欲望や煩悩であったのかも知れませんね。
そして全てを一つにして、ほとんど無の境地に達したその時、生への扉が開かれた。
こうして生命は生まれ変わるのだろうかと考えてしまいました。
とても奥が深いお話でした。
作者からの返信
お目通しいただき御礼申し上げます。
名作を引き合いに出していただき光栄です。
ご指摘のとおり、我執に縛られた輪廻の繰り返しからの解脱、のメタファーが混じっております。
……とか言ってますが仏道を修めるどころか全く関わっておりません。
本職の方から見ればなんちゃっても甚だしいことでしょう(汗)
「我執に~」とか書きながら意味分かっていませんし……(汗×2)
六道輪廻の人道に行ってるわけで解脱しとらへんがな、と(汗×3)
私としては、自分にしては予想外に良くできた話なのですが、同時に当てはまるジャンルが不明で困る話でもあります。
恋愛にラブコメは論外としても、ファンタジー?SF?ドラマ?ホラー?ミステリー? んんん?(困惑)、と。
もう好みでSFにしときました。科学が無いんですけれども……。
お楽しみいただけたなら幸いです。
ありがとうございました。
面白い悪魔がいるのですね!
ソロモン王72柱は知っていても、詳しくは知らない悪魔もいるので勉強になりました。
しかしここは…。
悪いところではなさそうと思いつつも、理由がわからなくて戸惑いました。
最後にぞくりとすれば、まさかのラスト。
良い意味でやられました!
実は本当にある世界なんじゃないかな?なんて思うほど、どこか納得してしまえる世界でした。
素敵な作品をありがとうございました!
作者からの返信
こちらもキレイな自分だった……って、ヤメなさい二度も要らんわ(苦笑)
元ネタは、昔読んだ漫画の中に、新生児=完全な人間、的な表現があって、それが頭の中にずっと残っていまして。
それを当時の自分がアウトプットしたらこんなお話になりまして。
『完全な人間』という得体のしれない生き物(爆)については、とりあえず禅宗の悟りの境地(※正確には、悟りの境地にすら執着しない、執着の無い輪廻からの解放=解脱……だったかなーーー?)をクリアした人、としてあります。
あ、この辺り不勉強の極みですので、真に受けないでくださいませ(苦笑)
全く修行してない門外漢なんで適当デス★
講(高)評いただいて恐縮至極、お目通しありがとうございました。
転生、或いはこの世に生を受けるまでの関門を通り抜けるような表現でしょうか。
私には、知識など皆無ですので他の方のように何かを引き合いに出すこともできないのが辛いところですが💦
私の印象としましては、生きている時の人生観の変化とそれに伴う世界の見え方、というものの暗喩にも感じました。
「諦める」
という言葉は、とかくネガティブに取られがちですが、
裏を返せば、人は決断する時にそれ以外の選択肢を必ず諦めているんですよね(躊躇や未練くらいは残ると思いますが)
決断と諦めは一揃いで、何も諦めずに決断するというのはできないような気がいたします。一方で諦めたからこそ道がひらけたという経験がある人も、もしかしたらいるのかもしれません、私みたいに✨️
最後の部屋を抜けた瞬間の表現は、正にその事を思わせてくれました✨️
作者からの返信
お目通しいただきお礼申し上げます。
仰られる通り、死→生の合間の出来事、生に至るまでに課される儀礼のようなイメージです。
また、変化する部屋は人生の変化(それも主観による変化)の表現です。
このお話では、「諦めずに挑戦し続ける」ことからの解放=我執からの解放=悟り、という方程式にしてまして……当時は私も色々考えてたんですねぇ(遠い目)
目標への不屈の精神、努力の継続は尊いとは思いますが、何が何でも達成すること、走り続けること、それが必ず正しいというわけでもない、とも思うのです。
好評いただき嬉しいです。
ありがとうございました。