あなたと出会えてほんとによかった。
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第1話 えっ!?
私、西宮 優菜は私立中に通う中学1年生だ。
「私が一生懸命、勉強して入った学校。がんばるぞー!!」と、初めは意気込んでいた。
だが入学して2ヶ月がたったころ、日常生活に違和感を覚えた。
1限目の数学の時間、急に腹痛がきたのである。私は『えっ、何、めっちゃ痛い。どうしよう。』と焦ってしまう。
他にも急に息苦しくなったり、暑くもないのに冷や汗がとまらない。
「でもまぁ大丈夫だよね!」と症状を気にしないでいた。
症状がでた1週間後、私はいつも通り朝の6時半に起きようとすると、頭が引っ張られている感じがした。「頭が重い、体が動かない、」と思っていたが友達と約束をしていたのでおきたら急にめまいがきたのである。
さすがにしんどかったので母に「めまいがひどいから、休みたい」というと「わかった。」と言ってくれた。
そしてしばらく寝るとすっきり朝の事が嘘のように楽になった。
「なんだったんだろう?水分不足かな!」と私はまた安心して休んだ。
次の日「えっ、?また!?…」と同じ症状が繰り返される。
でも行かなければ勉強は追いつけないので「めまいなんてない。大丈夫」と自分に言い聞かせて学校へ行った。
すると、授業中「ぎゅゅー」とおなかがいたくなり、変な臭いもした。
さすがに痛かったので保健室にいき、1時間休んで戻ろうとした時、
クラスの男子が「西宮の所さなんか臭くなかった?漏らして保健室行ったんじゃねぇーの?」と笑っていたのである。
私は恥ずかしくなってその日は早退した。
そのまま病院へ行くと「起立性調節障害・過敏性腸症候群」と診断された。
それは自律神経の乱れから来るものであり、思春期の時に発症しやすいらしい。
そこから学校に行くのが怖くなり、休むようになった。
行こうとしても怖かったのである。
放課後も遊ばなくなったし、外にも出なくなった。
毎日が嫌で仕方なかった。
そんな時母が「もういっぱい休んだでしょう!そろそろテストも近いんだから行きなさい!」と言われ、私は母もたよりずらくなってしまった。
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