委員長と2回目の謁見

 謁見も終わったようで、俺らは1人1人別々の部屋を案内された。


 王城だからこその広さなのか、ホテルみたいな感じの部屋だった。

「バフっ」とベットを目掛けて、跳んだ。

 豆腐の上にでもいるような感じだ。

 今日は、いろいろな出来事があった。

「勇者として異世界に召喚された。クラスメイトが死んだと思ったら、復活した。魔物退治。魔法を使用。など」

 今日はゆっくり寝ようと思った時、「ドンドンドン!」と強めのドアが叩かれる音がした。

『寝たかったなぁ』なんて思ってしまう。

 その音の方向に向かって移動した。

「はい。誰ですか?」ドアの向こうの誰かに声を掛ける。

「委員長の豚林馬走とんばやしばそうです。開けてくれると助かる。あまり、廊下で喋りたくないから」

「構わないが……」返事をして、ドアノブを回した。

 彼は部屋に入った途端、手を握ってブンブンと振った。

「ありがとう」豚林はニコッと微笑んだ。

 何がありがとうっていうのだ?

「で、何しに来た?」

「あっ!そうだったね。魔物が出てきた時のことを覚えている?」

「あーあれね」

「覚えているようなら良かった。その魔物を倒したのは君だよね?」

「ちょっと……何を言っているのだ……?」誤魔化した。

 バレたら面倒いことになるからだ。

「そっか、なら気のせいか。疑ってごめん」

 勘違いをしてくれたようだ。

「じゃ、またいつか」手を振ってきたので、そのまま真似るように返した。

 やっと寝れるーと思い、ベッドに潜った。


 時は、朝なのか日が出てた。

 眩しいーと入ってきた光に、目がやられている。

 その時、昨日とは違う音がした。ドアが叩かれる音だ。今回は優しい音がする。

「今、少し時間はありますか?王の使用人です」

「少々、お待ちください」部屋の中に入ってもらった。

 髪とかを軽くセットして、準備は出来た。

「お待たせしました。何しに来たのですか?」

「今日のことで相談をしに来ました」

「今日は何かありましたか?」

 何も聞かされていないので、分からなかった。

「いえ、何もございません。昨日集まってもらった謁見の間に今日も来てください」告げられ、使用人は帰っていった。多分だが、何かしらあるのだろう。

 俺は行く準備を開始した。


 謁見の間に集められた俺たち全員は今日は、また王様との話合いが開始した。


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