ケダモノ


      終着点にあなた立っている


     パンタグラフに憂いをひっかけて


     始発のアナウンスで君はさめる


     終着点は静寂の霧であると


       誰かは僕を覚えていて


       誰かはあなたを忘れた


    何もない日常へと夜行列車を走らせて


       僕は誰かを覚えていて


       あなたは僕を忘れた


   吐き出せない夢をパンタグラフに乗せて


     静寂の消えたケダモノが住処へ


     

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