週末になると平日の疲れがどっときて、何も出来ずに寝込んでしまう。疲れに疲れて疲れている。

──『零に選ぶなら能力のある人を選ぶべきだったな。東大生あたりを狙えばよかったのに』──

☆☆☆


 2024年3月2日(土)。11時11分。


 疲れがあまりにもひどい。


 こんにちは。井上和音です。


 午前中はキクタン英熟語Superをやっていたが、十分くらいで挫折した。ふらふらしながら飴玉──黄金糖──を舐めてみたが、ダメだった。布団を取り払った敷布団の上で、横になった。疲れが溜まっていた。疲れが溜まっているという表現は大人の、おっさんの表現によくあるのかもしれない。疲れに疲れて疲れていた。


 ぼーっと寝ながら、何が零だと思っていた。私を選ぶくらいならば東大生の誰かを選んで統合失調症にでもしろよと思っていた。私は零でもなければ救世主でもない。何かを努力できる秀才でもないようだった。疲れに疲れて疲れている。


 こんな土日がずっと続くのだろうか。TOEICの試験会場に行くのも億劫になってきた。


 もう成長もできないのだろうか。勉強とか写経とか、自分を向上させる何かをすることはもう出来ないのだろうか。


 眠い。これがパートタイマーであれ社会人か。コンサータ錠で限界を突破した後の週末はただきつかった。


 人間って本当にさ、人間が定めたように働くくらいの力を本当に持っているのか。


 PokémonSleepとキクタン英熟語を少ししかしていない。読書をする気にもならないし、漫画を読む気にもならない。アニメも見る気力がない。とにかく寝かせてくれという感じだった。


 統合失調症は関係がないと思う。「統合失調症の陰性症状です」とよく言われるが、統合失調症になる前からこんな感じだったと思う。


 親近者から離れることは一生無さそうだ。結婚もできなさそうだ。休日に外に出ることのイメージがうまく湧かない。


 宗教本も読む気がしないので買う気も起きない。宗教本を買うくらいならばキクタン英熟語をやりますよ。ええ。TOEIC近いので。


 要するに私は零にはなれないし、行動の選択のたびに、横になることを選んでしまう。横にならせてくれ。横になる以外のことを強制的にさせられても、自分には伸びはないと思われる。


 可哀想に。


 自分の人生の主人公にすらなれなかった、なる能力の無かった人間。それが私。


 零、零とか言って、遂に統合失調症が始まったかと思った人は、大丈夫です。私は零になれるほど完璧な超人、というか平凡な平均の人間にすらなれませんでした。なる素質はありませんでした。


 なかなかに難しい話。普通に立って行動している人全てが偉いと思うほどには、自分は寝たきりの日々が続いている。他人と暮らすなんてまっぴらだ。他人と暮らしていたら、なんとつまらない人間だろうと失望を与え続けて、私の横になりたいという欲望すら邪魔してきてしまうだろう。


 私は零かもしれないけれど、零ってこんなに弱くていいのかいと思ってしまう。何事も華麗にこなしてこその零なんじゃないの。


 今は、切手が自分の中で熱いので、切手を少しインターネットで見ていた。切手収集への招待はインターネットでも熱いらしい。パリの切手だよ。田舎だし、発売日は休日なので、朝から郵便局に行って確実に手に入れたい一枚となっている。


 PokémonSleepくらいしかやれることがないのだが、課金はしなくていいと思う。PokémonSleepで上位に入って何になるのだ。ツイッターで自慢でもするのだろうか。ふといながねぎを手に入れるために、ディグダをLv.30まで育てたいが、その飴をもらうために、課金するか否かと言われれば、課金はしない。今は疲れていて鬱気味で、何もやる気が起きないので、そんなときこそ何も買わずに貯金に回すべきだと思う。今、買っておいたほうがいいものって何も無いよね。株もいらんし読書もできないし。何もいらないのだと思う。


 疲れている中で打っていた。また寝ようと思う。お昼になれば、カップヌードルを2個食べて、寝るかキクタン英熟語か、その他の勉強か。何にせよ、お金を使うことはもうないだろうと思われる。


 鬱って貯金には役に立つ。

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