第78話 今度こそ収穫者ギルドへ
第3階層を覗いてみましょう。覗くだけでは済まないだろうけど。
第3階層は、トウモロコシと大豆の畑でした。どちらも1,000m×1,000mの畑でしたが、大豆にはまだ青い枝豆畑も有りました。おつまみにしてもいいし、【ずんだ】餅も作れるだろうね。そう言えば砂糖も高値だったなあ、次にリクエスト出来るならば砂糖を作れるサトウキビとか
取り敢えず時間なので引き上げようと思います。
地上に帰るまでが収穫です。第2階層では帰り間際にエンペラーオークに出会ったからね。油断は出来ないです。
やっぱり出ました。ここの魔物は
厄介なのはコケコッコーの鳴き声を聞くと石になってしまうそうです。
僕は完全防御結界のおかげで石化することは有りませんがスイートには耳栓をしてもらおうと思ったけれど、そんなに都合よく耳栓は有りません。一か八か僕にピッタリくっついてもらって僕の結界がスイートをも覆うイメージをしたら……やったね!成功しちゃいました。
僕の胸にスイートの柔らかい物が当たって気持ち良かったことは内緒です。皆も言いふらさないでね。
魔鶏のドロップ品は鶏肉と卵でした。1羽当たり1,000羽分の肉と1万個の卵が手に入ったのはすごく嬉しい事でした。卵を入手する為に何度もここに来そうな予感がします。
あれ?魔鶏って雄も卵を産むのかな?コケコッコーって鳴くのは雄なんじゃなかったっけ?ま、いいか、異世界だしダンジョンだしね。僕は潔く思考放棄しました。
ギルドでは大喜びされました。さつま芋の焼き芋も、甘いものの少ないこの国では大歓迎されました。ジャガイモも主食として飽きの来ない味だと喜ばれました。問題は僕だけが入れるダンジョン産だということです。量も価格も主食にはなりえないことなのです。結局、僕のダンジョン産の食物は高価な嗜好品として、売却先をギルドで選出すると決まりました。
小麦の収穫量は各ダンジョンの収穫量が爆増して僕が小麦の収穫をしなくても良い状況らしいので、僕は僕ダンジョンに専念出来る様に決まりました。
そして第4階層もリクエストが可能と言うことで、僕は砂糖、バター、チーズ、等が収穫できたらいいなと希望を伝えました。
『バターやチーズは植物じゃないからどうなるか判らないけれど
伝えておくわ。あまり期待しないでね』
と、天ちゃんには言われました。
そりゃそうだよね。僕も無理言ってるのは解っているからね。
そうそう第3階層でレベルが75に上がっていました。
さあ第4階層に行きましょう。
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