セリフ劇『モノクロ』
永遠在生人
黒色と白色の世界で
「これは、なんですか? 文字が浮かんでいる……? いや、そもそも、僕の体がない……? 文字が空白埋まっていく。そうか。自分の思考が文字化されているのか」
「なによ、ここ。文字だらけじゃないの」
「これは、僕の言葉ではない。誰だ!?」
「ひっ、何よう。私以外にいるの?」
「僕です、僕がいます」
「僕って、誰よ、あんた」
「僕は、高峰といいます。あなたは?」
「岸澤よ。それよりあんた、どこにいるのよ?」
「それが、僕にもさっぱりわからないのです。岸澤さんの姿が見られないようですし……」
「文字道理、文字だけね」
「ええ、そうなんです」
「あんたの顔も声も姿形もわからない、だが、この浮かぶ文字だけが、お互いを知る鍵」
「それでは、自己紹介でもしますか?」
「ええいいわよ」
〜続く〜
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます