3日目 片付けるならまずはここから


 「おれは 部屋の中に気に入った場所を一つ作ってるんですけど」

「え?」

「部屋づくりの話です んでそこだけは必ずいつもキレイにするようにしています」

ー加納梨衣著・『カノジョは今日も片付かない』より


 自分のお気に入りの漫画のうちの1つ、共感する人多いだろうから是非読んでみてほしい。


…というわけで!自分のお気に入りの場所といえばなんといっても作業スペースである机!パソコン打つのも、絵を描くのも、読書するのも手帳を描くのもここで行っていた。


 自分は今日も予定で遅くなってしまったが、紙ごみを少しでも減らすべく袋を手に取った。所要時間はたったの30分だったが、ずいぶんな量だった。


 自分は元々は漫画を描いていた。作業はもっぱらアナログで、投稿用の作品を描く時も、YouTube漫画の案件用の作業をするときも、大量の紙を消費した。

 その子達を捨てたとき、ここ数年の『ダメダメ』の代名詞であった自分とおさらばできたみたいで気分が少し良くなった。


 そうなのだ。何でもかんでも断捨離と言って物をポンポン捨てる人はどうかと思うが、物を処分したってそれを使っていた時の経験や思い出が失われていくわけではない。…頭ではわかっているんだけどなぁ。


 自分の作業机の後ろは、弟(自分とはゲームをしたり、いろんな美容品を試したりする仲だ)の勉強机がおいてある。その机には付属の椅子がなく、弟が使うにあたって、折り畳みの椅子を使うこととなった。対して自分はというと背もたれがあって座面を上下調整ができる学習机用の椅子を使っていた。なんで?

 「弟が積極的に勉強する為にも、交換しよう。」

そして自分は喜んだ、作業スペースに足場ができたのだ。

 読んでくれた人は「ん?どゆこと?」となったと思う。これまで作業の際、自分は学習椅子の上に三角座りで過ごしていた。おかげで重宝していたスリムウォークの着圧レギンスが裂けてしまった(どこが裂けてしまったかは言うまでもない、恥ずかしいから察してほしい)。

 弟はというと椅子が変わって喜んでいた。ゲームをしながら「やたー」と棒読みだったのが少々気になるが。こうして今日も少しだが掃除が進んだわけだ。


 「あ、忘れてた。」

 ビフォーアフターがわかるようにと、自分は掃除をする前に写真を撮っていた。

このパソコンを打っているときに、掃除後の写真を撮るのを忘れていたことに気づき、キーボードを打つ手を止め、同じアングルから写真を撮った。


…カシャッ

「(あら?)」


カシャッ

「(あらあら??)」


 なんということでしょう、自分的には結構片付いていると感じた作業スペースが、写真で撮ると変化があまり感じられないではありませんか。(CV 加藤みどり)


 …はい。ショックを受けたところで今日はここまで。お掃除ユーチューバーの動画で勉強しながら、晩御飯を作ることにしよう。


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