海外てげてげ生活~思ってたんと違うがな
あんみつ。
引っ越し先のシェアハウスはカオスでした
現地での生活も慣れて、お世話になったホームステイからそろそろシェアハウスに引っ越そうと、ネットで情報を探していた。良さげなところを何軒か見つけてメッセージを送りアポを取った。結局4軒まわって、その内の1軒の週5で筋トレしてそうな、すごいムキムキのオーナーさんのところに住むことにした。立地がよかったのと、ルームメイト4人が現地の人達だということだ。英語を勉強しにはるばる来たので、これが私の中では一番の決め手になった。
それからすぐに引っ越しをしてそこでの生活が順調に始まった。
住んでみて思ったのが、彼らはものすごくマイペースなのだ。大音量でクラブ音楽を流したり、毎週末パーティー三昧でたくさんの人がやってきたり、新鮮な卵を食べたいからと突然ひよこを飼い始めたり、私以外は誰も家にいないのに見ず知らずの女の人がソファーに座っていることもあった。彼女は一体どうやって家に入ったのだろうか。
ムキムキオーナーさんは庭に筋トレ器具があり毎朝のトレーニングが日課だった。朝からオーナーさんの気合いの入った声が部屋まで聞こえていた。
そしてルームメイト達の中でカップルもできた。古くて小さい家でだったので防音などなく、私達は毎夜彼らのアンアンを聞かされることとなった。。
また驚くべきことに彼らは全く綺麗好きではないのだ。キッチンや風呂場など掃除したのに、秒で汚す。そしてまた掃除をする→秒で汚す、の終わりのない戦だった。
ほんっっとうにたくさんの出来事があったのだが、その中でも驚いたのは、彼らの中の誰かが、共有トイレで大をしてそれを流していないのだ。
用を足そうと便器の蓋を開けると、まさかのやつがいるではないか。最初は驚きすぎて、見たくはなかったが二度見してしまった。まぁ人間だもの流し忘れるときもあるよな、と一度蓋を閉めて流してあげた。
そして翌日トイレに行き便器の蓋を開けると、またやつがいた。
うーむ。。。これはムキムキオーナーさんに相談するか?ただ何と言えば良いのだろうか。「すんません、連続放置犯がいます」とでも言えばいいのか。しかし、ムキムキオーナーさんが流し忘れているの可能性もある手前、簡単には言えない。というかとても相談しにくい!
日本では勝手に流れてくれるありがたいトイレが普及していて、こんなトイレごときに、悩むことなんてなかったのに!誰だよっなんで流してくれないんだ!トイレ行く度にドキドキするではないか!!
この地味にストレスを与えてくる連続放置犯を、私は最後まで見つけることができなかった。
ここでのカオス生活のお陰で私の英語力はぐんと上がり、1年も経たずに静かなお家へとお引っ越ししました。
海外てげてげ生活~思ってたんと違うがな あんみつ。 @kinakoanmitsu0-0
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
それゆけ、あるごん!!創作日記最新/あるご
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 15話
凡生尽語最新/樵丘 夜音
★5 エッセイ・ノンフィクション 連載中 41話
双極性障害のわたし、日々是日記。最新/ふゆさん
★90 エッセイ・ノンフィクション 連載中 350話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます