十六。満潮*
彼女と海に行った日のことです。足を洗えず帰った彼女は、靴の砂を玄関に捨てたそうです。その後、幾度掃除しても砂は増え続け、土間は何故か水浸し。高層階なのに波の音がすると電話口で怯えていたんです。彼女が死んだのはその翌朝でした。死因は溺死で、無数のカニが群がっていたそうです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます