最後まで奏でられなかった音楽(シーズン12)
殴り書き書店
第一章 第六十五話 Meet to meet(集合)
1091 人を迎えるに当たって気に成る事
第一章・第六十五話【Meet to meet(集合)】が始まるよぉ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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065【Meet to meet(集合)】
―――サイド眞子。
『やっちゃったよぉ。……また懲りずに、私と言う人間はやっちゃったよぉ。これもぉ本当にどうしたもんかな?』
そりゃあね。
私だって当初の目的としては【少しでも真菜ちゃんを幸せにしてあげよう計画】と言う思いがあったからこそ、この人集め計画を立案した……のまでは、まずの所は良かったと思うんですよ。
これは、過去を全て捨てた卑怯者の私なんかを姉妹と認めてくれた真菜ちゃんへの恩返しを兼ねてる事だし。
こうやって真菜ちゃんの人付き合いを多くするのは、姉としては、至極当然の責任だと思うからね。
この程度の事で、大切な妹が、ちょっとでも不幸じゃなくなるなら、それを全力でフォローして上げるのが、姉の務めってもんだとも思える。
だから基本的な部分では、この行為も、別に大した問題じゃないとは思うんだけども……
たださぁ……勢い任せで調子に乗って、電話を掛け捲った相手があまりにも悪いよね。
だって冷静に考えても観れば、私と、真琴ちゃんが、調子に乗って電話をした人達って全員が全員、ただの学生じゃなく、立派に働いてる忙しい人ばっかり。
だから、どう考えても、この話自体が、相手にとっちゃあ迷惑この上ない話なんだよね。
それに付け加えて、相手が忙しいだけに、そんなに都合良く人がバンバンと集まる筈も無い。
今更ながらなんですが、そんな後悔と共に、他の人に比べて、自分が如何に暇人なのかを痛感する羽目になった。
……それでもね。
皆さん人が好いから『わかった。仕事が終わったら出来るだけ早く行くよ』って気軽に返答してくれたんだよね。
この親切な言葉には『ホント我儘な私ですみません』……って言葉しか浮かびませんでしたよ。
まぁまぁ、そうは言いましてもですね。
世の中には社交辞令なんて言う大人な言葉も御座いますし、全員が全員、今日来れる訳じゃないと言うのも重々承知しております。
言うなれば。
なんと申しますか。
もし、それでも、早く誰かが来て頂けたとしても、多分、仕事が終わってからじゃあ、夕方位に来て頂けるのが関の山。
そんなに早くから来れる暇な方は、殆ど居ない。
……まぁ、そんな訳で御座いましてですね。
事は、どうあれ、まだまだ時間が有り余ってる状態なので、実は今、呑気に真琴ちゃんの部屋で、真菜ちゃん作ってきてくれた『ラーメン』を、のんびりと3人で食べてたりします。
人を誘っといて、いい加減な態度で、すみませんって感じです。
でも……真菜ちゃんの作ってくれたラーメン美味しいですね♪
(´~`)モグモグ
***
……っで、まぁそんな風にですね。
変に余裕を持ちながらも、食事を楽しんでしまっているアホな自分が居たりする訳なんですが。
その食事中に、どうにも気になった事があるんだよね。
それがなにかって言いますとですね。
真菜ちゃんの格好が……人を迎えるにしては、ちょっとモッタ臭い。
……あぁ、いやいや、そうは言ってもね。
ウチの真菜ちゃんは元の素材が良いですから、基本的には、何を着てても100%可愛いのは変わらないんだよ。
……でも、なんて言うのかなぁ。
折角、そんな良い素材を持ってるって言うのに、あんまりそれを上手く生かせていない様に見えるのは大問題。
このままの格好じゃあ、野暮ったいと言うか……真菜ちゃんの魅力が1%も引き出せていない様な気がしてならない。
ただ単に『勿体無い』だけの状態なんだよねぇ。
まぁまぁ、でもでも、真菜ちゃんが、こう言うファッション関係に疎く成るのには、ちゃんとした理由が有ってね。
『部活少女』なんですよ、この子は。
あぁ、でも決してね。
運動系の女子全員が『モッサイ』なんて思ってる訳じゃないんですよ。
中には、そう言うのを、キッチリと気にしてるファッショナブルな部活少女も少なくはないからね。
ただね。
大半の運動系の部活少女達って言うのは『運動に真っ向から打ち込んでるから、余りそう言った関係(ファッション)の事に時間を掛けれない場合が多い』
故に、自然とファッションに『疎くなる』って言いたいだけなんだよ。
決して、運動系の女子の悪口を言ってる訳ではありませんので、あしからず。
……でも、それを踏まえた上でもね。
これから芸能人の人達が多く真琴ちゃんの家に訪ねて来てくれるかも知れないって状況の中……流石に、上下共に『学校指定のジャージ』って格好じゃあマズイよね。
あぁ、イヤイヤ、本当にね。
例えジャージであっても、真菜ちゃんは十分な程に可愛いんだけどさぁ。
私の心境としては……『もっともっと、真菜ちゃんを可愛く見て貰える様にしてあげたい』
それで、みんなに『もっともっと、真菜ちゃんの魅力を十分に知って貰って、沢山彼女を褒めてあげて欲しいんだよね』
まぁそんな訳が御座いましてですね。
真菜ちゃんが作ってくれた食事も、ほぼ綺麗に食べ終わった事なので、真菜ちゃんに、その辺の認識を尋ねてみる事にした。
ほんの少しでも気にしてくれてると嬉しいんだけどなぁ……
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【後書き】
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ♪<(_ _)>
今回から始まりましたシーズン12【交流会編(*'ω'*)b】及び第一章・第六十五話【Meet to meet(集合)】なのですが。
迎える相手が誰であっても、迎える側の人間は『人を迎える為の準備や格好』っと言うものが最低限のマナーとして必要な事。
此処が出来ていないと、それだけで一気に評価が下がってしまいますからね。
……っで、それを踏まえた上で真菜ちゃんは、どうかと言いますと。
少々人見知りな面があるにしても、礼儀面はOKだし 、言葉遣いは綺麗なので、基本的な面では何も問題はないのですが。
これは『倉津家の呪い』とでも言いましょうか。
倉津君同様に「ファッションセンスが全くと言って良いほどない」って言う致命的な欠点があるんですよ(笑)
まぁどうやら、その致命的な欠点に眞子が『( ゚д゚)ハッ!』っと気付いた様子。
なので次回は、その辺の認識を真菜ちゃん本人に尋ねさせていきたいと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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