第42話

「はじめから、友達を頼るべきでした…」


社長が帰ってから、零はまだ反省してる。


「私だって友達少ないから、わかんないし」


「…ところで、さっちゃんのお友達にはいつ会えますか?」


「え、カエさん?えー、どうしよ〜!学校外で会ったことない!それこそ、病院に一緒に行ったくらい?え、カエさんの私服なにかな…」


「さっちゃん、メールしてみては?」


「う〜カエさんと会うの緊張する!今クラス違うんだよ?」


「では、クラスに赴くのは?」


「えー、えー恥ずかしい〜デートしないかって誘うとか…」


「あのー、僕を紹介するのでは?」


「あー、そうだった」


うっかり忘れちゃう。


「その前に、離婚届を出してよね!」


先ほど社長が持ってきた紙切れ。


「はい。明日必ず」


「はぁー、カエさん誘うの緊張しすぎてだめー。明日、隣のクラス覗いてからでもいい?」


「いいですけど」


「よし!」


「あ、細川先生と会いますか?僕の知り合いで」


「なんでいろんな人と会わせたがるんだか」


「楽しいからです」


「そーなの?」


「結婚を前提に、付き合いませんか」

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