第26話

「もしいなかったら、知り合いに連絡してなんとか…探します」


「…うん」


「さっちゃんのことは、それから友達にも紹介したいと思ってます」


「え、紹介…?」


「だめですか?」


「…うーん、口の硬い人限定で。私はカエさんにだけ会わせようかと思ってるよ」


「え、憧れの方ですか?緊張します」


「カエさんを好きになったらだめだからね!私のカエさんだから!あげないよ」


「大丈夫ですよ。僕はさっちゃんが好きなので」


「だから、そうじゃなくて〜」


カエさんは、見惚れちゃうんだから!優しいんだから!魅力的なんだから。


「返信きた!そうだね!って!」


「よかったですね」


「うん!」


んで、翌日に零は自宅へ行ったようですが。

帰ったらもう家にいた。


「ただいま〜」


「おかえりなさい」


「話せた?」


「それが…まだわからないのかと言われ…追い出されました。あと、半年は反省しろと…」


「なにそれ。反省って?」


「まるでわかりません」


「別れたいのは零のせい?」


「それは、わかりませんが。…迷惑かもしれませんが、友達にも相談します」


「うん」


「さっちゃんも紹介します」


「いや、まだ別れてないじゃん」


「…困りました」


「私のために頑張ってくれるの?」


「もちろんです」

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