登場人物紹介 パラディオン・主要人物編

【オウガ(エルヴァール・ド・ライヴィア)】


身長:168cm(レガリア装着時:182cm)

年齢:21歳

性別:女

出身地:ライヴィア王国 

共鳴魔力:月光(吸収)

 

備考:玉璽保持者レガリアホルダー神域者ディビノス/魂の盟約(グラス)

レガリア名:月のレガリア 月華祓げっかばらい/時のレガリア “名称無し”

ユニオン:精霊馬 輝夜

 

 通称オウガ。ライヴィア王国の第一王子。

 ライヴィア王国の国王グスターヴと、シロガネ族の戦士長であったツキナギを両親に持つ。両親の特徴を受け継いでおり、月光を反射した雪の様に美しい銀髪、アクアマリンの様に澄んだ瞳、しなやかに伸びた手足と、非常に整った容姿をしている。


 男が大半のカザン傭兵団で活動する中で、自分の容姿と性別を隠すために常にレガリアを纏っている。その際、身長も大きく変わっている。その白銀の甲冑は亡くなった母ツキナギのレガリアであり、時折見せる槍もツキナギのレガリアである。

 オウガ自身のレガリアである剣は、未来を感じ取る程度の能力であり、オウガ自身は “何の力もないただの剣” と評し、それ故名前も付けていない。


 過去にテクノスの作り出した呪いを魂に宿すことになり、その呪いはテクノスを倒さない限り消えることはない。だが、テクノスがいる地獄の最深部は片道切符であり、生きて帰ることは不可能となっている。

 それでもなお、オウガは王国と仲間たちの為にテクノスの討滅を目的としている。

 

 呪いはオウガの魂と完全に癒着しており、魔力を吸い上げ、負の感情を増幅させ、魂と肉体を変異させようとしている。オウガの力が増せば増すほど呪いも強大になる為、解呪する事ができない。

 もしオウガの心が折れたなら、即座に肉体は怪物へと変貌し、人類の敵となるだろう。

 

 実質的なパラディオンのリーダーではあるが、役職には就いていない。それは自身がいなくなった後の事を想定してのことで、他国との同盟関係の強化など、地盤固めに注力している。


 騎士然とした態度で味方に接し、外敵には容赦しないオウガだが、仲間には時折動揺したり、からかう様な態度をとる時もある。それこそがオウガの本質であり、本来の彼女は人懐っこく、思いやりに溢れた女性である。


 料理好きだが、不器用なためか見た目が悪い。ただし味は悪くないらしい。誰かに食べてもらおうとするが、見た目の悪さを自覚しており、他人の評価を恐れて “買って来た“ 等と誤魔化すことが多い。自身のレガリアといい料理といい、結構卑屈になることがある。


 セルミア教執行者のリーダー、グラスと魂の盟約を結んでおり、その内容は──グラスはテクノスの討滅を、命を失うことになろうとも支援する。そして神殺しが成し遂げられた際には、オウガの肉体と魂をグラスに明け渡す。といった盟約になっている。




 

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【ラヴニール・ラクタ】


身長:152cm

年齢:20歳

性別:女

出身地:スワルギア共和国

共鳴魔力:??

 

備考:玉璽保持者レガリアホルダー神域者ディビノス/????/加護(智慧の女神ルミナラ、施しの神メルキオール)/異名持ちノムトール

レガリア名:????

異名:殲血のラヴニール 

ユニオン:ディア、メルキオール


 ラヴニール、ラヴィ、ラブりん、ラブっち、ラクちゃんなど多くの愛称を持つ。水の都パラディオンの都市長。

 腰まで伸びた青みがかった黒髪は絹のように滑らかで、翡翠の瞳、常に口元を隠す藍色の外套を身につけた美女。他の女性と比べると小柄な体格。誰にでも敬語で話し、物静かな雰囲気を漂わせている。額には、赤い宝石に変化したディアを飾っている。


 オウガ陣営の最古参であり、5歳の時にオウガの従者となった。それ以降、オウガの従者としてよりは親友として行動を共にしている。オウガから全幅の信頼を寄せられており、カザンが唯一頭の上がらない相手である。

 

 都市長就任後も、オウガたちと共に前線で戦っていたが、オルメンタという参謀が仲間になったことで都市長の任を最優先することになる。その際ラヴニールは、かなり悲しんだという。

 

 アリアスによって異名持ちに認定され、ソレイシア公国からは厄災として認定される。その後、アリアスに脅迫紛いのお願いをして辞典からは抹消されるが、人々の記憶には残り続けている。


 頭脳明晰、容姿端麗──それゆえファンも多いが、完璧超人過ぎて言い寄ってくる男は皆無。クールな佇まいからは読み取りにくいが、結構寂しがり屋で、押しに弱い。どれだけ忙しくても、頼まれると断れない性格をしている。


 ディアとメルキオール、神をユニオンとして従えており、その魔力量の高さが窺える。

 カザン曰く、かなりの武闘派らしいが、現時点での戦闘力は不明。【地天流】という名称の拳法を使い、2本の鉈を武器として使用するとも。

 玉璽保持者ではあるが、その正体も不明。ラヴニールのレガリアは、オウガとカザンすらも知らない。


 ちなみに肉料理が好きで、結構な大食いらしい。





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鬼神オニガミ カザン】


身長:186cm(レガリア装着時:240cm以上)

年齢:23歳

性別:男

出身地:ライヴィア王国 

共鳴魔力:負の感情・怒り(吸収)/月光(吸収)

 

備考:玉璽保持者レガリアホルダー神域者ディビノス異名持ちノムトール

レガリア名:滅びのレガリア ディープ・レッド

異名:全滅のカザン

ユニオン:荒神ダイン


 通称カザン。世界に名を轟かすカザン傭兵団の団長。

 燃えるような赤い髪に、2本の角のように生えた銀髪が特徴。その目つきは鋭く、体格も相まって他者を威圧する。どことなくシンに風貌が似ている。


 パラディオンに駆け落ちしてきたイズモの男性とシロガネ族の女性から生まれた鬼子で、生まれつき強大な力を持っていた。イズモとシロガネが夫婦となり子を産むと、全生命力をその子供に吸われるという言い伝えがあり、その言い伝え通りに両親はカザンを産んで死亡した。

 以降は孤児の仲間と共にパラディオン近郊で山賊をしていたが、オウガとラヴニールに敗れ仲間となる。


 【オウガと魔力の互換性】があり、これはA・Sや双子等の例外を除けば天文学的な確率である。この運命の出会いにより、オウガは “何か大きな力が自分達を導いている” と確信することになる。


 オウガの為なら何でもやると豪語しており、オウガと人質の命を天秤にかけられた際には、迷わず人質となった仲間を殺した経歴がある。だが、それ以降は自分カザンを売ってでも生き延びるように仲間には言い渡しており、仲間を大事にしている節もある。あくまでオウガの命が最優先である。


 これらの情報や、戦場での勇猛ぶりから国内外にその名前を轟かせており、【全滅のカザン】という異名と共に、ソレイシアによって厄災に認定されている。

 

 同じく厄災である死の翠星ルジーラとは、互いに好敵手と認め合う仲ではあるが、カザンはそれを表に出そうとはしない。

 ルジーラはカザンに昔の方が強かったと言った。それは長年怨敵として認識していた星の守護者が仲間になったことで、怒りの感情が薄れてしまったからかもしれない。



 怒りの感情を共鳴魔力レゾンとして持ち、怒りの感情を燃料として、レガリアでもある巨大な戦斧に嵌め込まれた “感情炉 怒涛核”を起動させる。それはさながら核融合炉であり、瞬時に一帯を灼熱地獄へと変貌させる。その力は強大で、対峙しただけでほとんどの敵は死に至る。

 その圧倒的な熱で山を人為的に噴火させ、火砕流を起こすこともできる。

 

 ユニオンにダインを所持しており、ダインの岩石を操る力と非常に相性が良い。火山弾や火砕流も、ダインとの合体技である。


 カザンは善悪問わず、多くの魂を自分のレガリアに喰わせて来た。A・Sではないカザンにとって、それは致死の猛毒を大量に摂取するのと同義であり、かなりの苦痛を味わうことになった。

 だがそれらを全て克服し、カザンは人間のレベルを遥かに超えた力を手にした。


 非常に酒好きで、ギャンブルの類も大好き。シンと仲が良く、一緒に酒を飲んでは色々なギャンブルをして、大負けしている。





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【シェン・ガウロン】


身長:192cm

年齢:21歳

性別:男

出身地:ライヴィア王国(ティエンタ山岳地帯) 

共鳴魔力:??

 

備考:A・Sオールシフター玉璽保持者レガリアホルダー神域者ディビノス異名持ちノムトール

レガリア名:???????

異名:ティエンタの英雄


 通称ガウロン。カザン傭兵団五番隊隊長。

 黒い長髪に、全身が弦であるかのようにしなやかな筋肉、龍を模した仮面をつけた長身の男性。


 男性ではあるが、女性にしか存在しないと言われていたA・Sであり、強靭な肉体と魂を持っている。また、A・Sであるため他者に魔力を与えることもできるが、A・Sであることを秘匿しているため、滅多にその力は見せない。


 元々はティエンタと呼ばれる、ライザールとの国境沿いにある山岳地帯で暮らす狩猟民族の一員だった。幼少の時よりライザールの尖兵であるレヴェナントと戦い、16歳で成人の儀を受け、アーティファクトである【星骸弓】と【七星剣】を受け継いでからは、たった1人でライザールの侵攻を食い止めた。

 その功績から、“ティエンタの英雄” と呼ばれることになる。その後オウガと出会い、紆余曲折あって仲間となる。


 戦闘力は極めて高く、馬術に優れ、偃月刀で敵を薙ぎ倒す。また弓の腕前は天下一品で、状況判断が早く、鳴る矢で味方に伝令を送ることもしばしば。


 タツ同様、魂と魔力の色を視ることができる。その精度と範囲はタツには劣るが、動きを止め集中すれば1km程度なら視認できる模様。また、敵対者と魔力を同調させることで、ある程度相手の動きを予測することができる。ガウロンの判断力と相まって、非常に強力な能力となっている。


 玉璽保持者ではあるが、そのレガリアは一切不明。カザンをして切り札と言わしめるガウロンのレガリアは、まさしく世界を救うための切り札なのかもしれない。


 仮面で顔を隠し、必要以上のことを喋らないため、怖い人に見られがち。だが、パラディオンでは子供達と遊んだり何かと面倒見が良い。タツやフラウエルからも頼りにされている。

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