国の概要

【エデンスフィア】


 一度滅んだ人間達を復活させるために、星の守護者が作り上げた2度目の世界。神々の住まう天界を元に作り上げられており、その際の交換条件として、12の神々に人間の管理を託している。神々はそれぞれの国に降り立ち、各々が独自の権能をもって人間を管理している。


 元々物質の存在しない世界を土台としたせいか、旧世界に比べて魔力などの魂が大きく左右する世界となっている。


 

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【軍事国家ライザール】

守護神:魔械の神テクノス


 世界最大の国土を持つ軍事国家。元はライヴィア王国と一つの国だったが、今は二つの国に分かれている。その際に、ほとんどの国土はライザールのものとなっている。国を統べるのは【アズール騎士団】と呼ばれる騎士団である。

 戦争に特化した魔導具を所有しており、国民にも多くの魔導具が与えられている。


 広過ぎる国土と情報統制の為か、国民は自国が他国へ戦争を仕掛けていることを知らない。そのためマッチポンプではあるが、レヴェナントの被害以外は非常に平和であり、国民も穏やかに暮らしている。


 テクノスは人間の成長の不変を求めたが、他の神々には受け入れられなかった。その為テクノスも動かざるを得なかったが、その後のテクノスの動きは暴走と言われても仕方がないものであり、それはまるで自分の意見を聞き入れなかった神々への当てつけのようである。

 テクノスは人間の成長と共に増大する負の魂を、レヴェナントとして活用し自国に発生させ、自身が与えた魔導具で討伐させた。それにより信仰を集め、さらには自分たちが被るはずだった災害を、レヴェナントとして他国に押し付けている。

 


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【ライヴィア王国】

守護神:慈愛の女神セルミア


 ライザールに隣接する王国。多くの国からの移住者が存在する多民族国家であり、その根幹には国教である “セルミア教” が大きく関与している。

 セルミア教の教えは、人種・身分などに左右されない慈愛の精神で、全ての人間に安らぎと救済を与える事を教えとしており、その勢力は世界中に広がっている。


 だが、既に女神セルミアはテクノスによって怨嗟漂う地獄に落とされており、負の魂に侵食されていくセルミアの狂気が、歪んだ神託となって信者に伝染している。


 内乱とライザールの侵攻により滅亡寸前だったが、オウガ達の活躍もあり、無事戦争を終結させる事ができた。

 なお、オウガ達が本拠地とする【パラディオン】は王国の北西に位置し、両国の国教沿いである “ゲヘナ城塞” から非常に近い。

 


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天津国アマツクニ

守護神:施しの神メルキオール → 天照大神


 ライヴィア王国の北東に位置する小国。メルキオールの管轄する国ではあったが、メルキオールは自身の力をアマツクニで生き残っていた旧世界の神に与え、自身は桜の木となって見守ることにした。なおその後、メルキオールはパラディオンに寄贈されている。


 人間として受肉した現人神──天照大神によって統治されており、その他にも多くの神々が自然に溶け込み、人間と共存している。文明の過度な発展を拒絶しており、自然と寄り添う営みを行うことで、神への信仰心を集めている。


 その結果、生まれてくる人間には強力な力を持つものが多く、小国でありながら唯一【天蓬国】と国交を持っており、パラディオンとも同盟関係にある。


 アマツクニの持つ戦力としては、シロガネ族の【銀華隊】を筆頭とし、108人の侍集団【神威衆】、【阿修羅忍軍】・【紅華忍軍】の両忍者軍団と、神々の加護を受けた強力な戦士が数多く存在する。



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天蓬国てんほうこく

守護神:成長の神ルミテルス(既に消滅)


 ライザールに次ぐ国土を持った大国。人類史上初めて神殺しを成し遂げた国であり、守護神ルミテルスを滅した男は、今も皇帝として君臨している。 “人間こそが神“ という信念を持つ国である。


 アマツクニを除く全ての国と国交を断絶しており、そのほとんどが謎に包まれた国。だが、裏ではライザールにアマツクニ侵攻の手助けをしたり、自国のならずもの達を他国に送り込んだりと油断ならない。


 国民達を土地取り合戦で争わせている。それは戦いこそが人間の成長に繋がるという皇帝の考えからであり、神以外には不可能とされてきた、魂の記憶を操ることの出来る人間まで生まれ始めている。それは人間が、神の持つ力に確実に近づいていることを示している。


 また、合戦で活躍した戦士達は皇帝によって保存され、【兵馬妖へいばよう】と呼ばれるキョンシー軍団に組み込まれる。歴代の英雄たちで構成されたその軍団は強力無比であり、自身の肉体と魂を有するその戦士たちは、ライザールのレヴェナントとは比較にならない。



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【ソレイシア公国】

守護神:癒しの神アウラント


 多くの医師とA・Sオールシフターを有する医療大国。アウラントの加護により、世界で初めてA・Sが生まれた国でもある。それ以降、様々な国でA・Sは誕生しているが、ソレイシアは他国と比べて10倍以上のA・Sが誕生している。

 また、ソレイシアのA・Sは他国のA・Sに比べても治癒士としての力量が上であり、肉体の再生を行う事ができる者もいる。


 生まれた赤子には即座にA・S適性の検査が行われる。A・Sだと判別されれば、国の手厚い庇護下に入り、治癒士としての英才教育が施される。医師と看護師、そして治癒士で構成された医師団を他国に派遣し国益を得ている。


 国を統べる大公爵の意向で、国益を得ることを第一としており、それには現場で懸命に働く医師団の意向は汲み入れていない。国益を損なわせる輩にはエルキオンと結託して悪名を広め、“厄災” として貶めたりもする。


 国家として戦力は持たず、医師団を派遣した国の戦力頼みである。


 

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【エルキオン公国】

守護神:創造の神アルティノス 


 世界中に面白可笑しい魔導具を輸出する傍迷惑な国。アルティノスの加護を受けた天才が多く存在するが、はっきり言って変人集団と言った方がいいだろう。 

 無論、人々の営みを豊かにする発明もそれなりにあるが、アップデートするたびに余計な機能を加え人々を混乱に陥れる。エールサーバーを例に挙げるなら、パワージェット機能というジョッキを破壊するほどの水圧でエールを噴射する機能(切り替え不可)を付与したり、エーテルダイブと呼ばれる空間移動法を手軽に体験できるというドアで村一つが滅んだという情報もある。技術があるだけに厄介な国である。


 “アリアス” という出版社がエルキオンに存在しており、このアリアスが【異名持ちノムトール】を認定している。魔導具を用いた個人情報の取得や、写真の無断使用などやりたい放題である。だが雑誌の売り上げがいい為、その無法が無くなることはない。


 発明家たちはお金に興味はなく、ただ自分の魂が赴くままに発明を繰り返している。それが、エルキオンを統べる大公爵の金儲けと利害が一致し、エルキオンという国を成り立たせている。その方針上、ソレイシア公国と非常に仲が良い。


 国家としての戦力は持っていない為、早く攻め滅ぼした方が世界はもっと静かになるだろう。



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【スワルギア共和国】

守護神:智慧の女神ルミナラ


 多くの天才・賢人を輩出する、元老院が国を統べる共和政国家。特に女性に突出した天才が生まれることが多いのは、女神ルミナラの加護の影響が大きい為かもしれない。

 歴史・政治・経済・心理・軍事・教育・etc……等、多くの分野で日々研究が行われており、国の支援を受け、各々が各自の知識欲を満たしている。

 国としてはコンサルタントやアドバイザーといった方針をとっており、他国の援助で国が成り立っている。


 国家としての戦力は持たないが、多くの同盟国を有しており、スワルギアの知識を独占しようとしても徒労に終わるだろう。



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【エリュイ】

守護神:豊穣の女神ルクシュリア


 文明を放棄しており、原始人さながらの生活を送っている。雄大な国土と自然により、世界で最も美しい国と言われている。……とはいえ、その美しい自然を一目見ようとする観光客が多いため、その為のパフォーマンスではとも噂されている。


 女神ルクシュリアの加護によって、動物の魂が混じった状態で生まれてくる人間が多く存在する。見た目は人間だが、その動物の権能ともいうべき異能の力が備わっており、それは共鳴魔力レゾンとは違うプラスαの能力な為、非常に強力である。また、自分がどの動物の力を宿しているか自覚があるため、能力の向上も早い。


 主に観光業で国益を得ている。……文明を放棄しているのにお金が必要なのか?

 

 多くの部族が存在しており、もし彼らが一致団結して外敵に当たれば、大国と戦うことも容易であろう。



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【綾陸国アニマライズ】

守護神:動物大好きな神様ドルティヌス(服従の神)


 動物が好きすぎて人間を追放した、四方を海に囲まれた国。人間がいなくなったことにより、ドルティヌスの存在も消え掛かったが、少し反省して土地神となり、動物達に加護を与え、その動物達を使い魔ユニオンとして他国の人間に従わせることで存在を保っている。


 多種多様な動物が存在しており、人間以外の種類の動物のほとんどが、この国に生息しているのではないかと言われる程である。自然の調和を重んじるドルティヌスではあったが、稀に加護を受けて生まれてきた動物達の中には、自然の摂理を超越した力を持った動物も存在している。


 そのような力を持った動物は【守護獣】と呼ばれ、外敵から国を守っている。だが人間の上陸を阻止するわけではなく、あくまで人間の監視である。人間がユニオンを求めて来るのは自由であり、その際に命を落としても、それは自然の中での出来事であり仕方ないことなのである。動物は悪くない。



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【パラメル連合国】

守護神:選別の神ミラクセル・賜力しりょくの神フォンデルス


 2柱の神によって管理され、40以上の国々が集まった連合国家。


 レガリア発祥の国であり、およそ50年周期で、守護神によって選ばれた24人の人間にレガリアが与えられ、王位を賭けて戦う王位争奪戦が繰り広げられている。

 見事勝利したものは不老不死となり、50年間国を任されることになる。そして王位争奪戦で目覚ましい活躍をしたものは、幽世かくりよにて負の魂の管理という任を受けることになる。この優勝者と管理者に選ばれた二人は、次回の王位争奪戦に再び参加することになる。


 幾度と繰り返されてきた王位争奪戦には、人間の選別期間というものがあり、その期間は24人が集まるまで続く。その間に優勝者と管理者は仲間を集めていく、というのが恒例となっている。


 神主導のもとに開かれる王位争奪戦ではあるが、あくまで人間によって国は運営され、負の魂の管理も人間が行う。それ故、神にヘイトが行くことはなく、全て人間の責任となっている。国民から王に不満が出たとしても、50年という期間が設けられているため、不満が爆発することはない。それどころか、王位争奪戦に対する国民の関心がより高まり、守護神は多くの信仰を獲得している。

 非常にバランスよく運営された国と言える。


 現国王はオウガと親交があり、何やらお互いに色々お願いしているようである。



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【ロヴァニア帝国】 

守護神:戦の神タイロス


 世界で唯一、奴隷制度を用いる国家。ただし、奴隷といえどもこの国では実力さえあれば上り詰めることができる。例え名家の出であろうが、皇帝の子息であろうが、上を目指す者は奴隷からのスタートとなる。全ての国民に権利があり平等、だからこそ本当に優れた者しか上には存在しない。

 強力な魔導兵器【ゴーレム】を有しており、その実験台として奴隷を用いることもある。無論、ゴーレムに勝利すればその後の生活は約束される。


 天蓬国同様、戦いこそが人間の成長に繋がると考えており、勝利で得られる達成感・陶酔感・高揚感が、負の感情を消し去ると考えている。むしろ、敗北することで負の感情に飲まれた者は、この国では劣等種として即座に処断される。上昇志向を持つ者のみが生き残れる修羅の国である。


 タイロスの加護によって、武器の扱いに長けた者や、戦術に精通したものが生まれやすい。また、数多の戦いを生き残り、上り詰めた者たちは自力でレガリアを顕現するに至っている。


 何故戦うのか、何故強くなるのか────それは、敵を殺す為である。ロヴァニア帝国は、必ず近いうちに戦争を引き起こすだろう。国を攻め落とすという最高の達成感を味わう為に。

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