第42話

4人は、調味料などを揃えていく。

「これでいいね」

「そうですね!」

「うむ、そうだな」

アキト達は広場へ戻る。

「今日は、ここで昼食を食べよう」

「はい!」

「了解した」

広場で大市場の屋台で買った物を食べる。

「美味しい」

昼食を食べてゴミを片して

再度スキル強化訓練を行う。

今回は、肉弾戦強化を行う。

「いいか?魔術もたしかに使えることは凄い!だが……魔力は無尽蔵という訳には基本は行かないだろう?だから肉弾戦も出来なければ意味が無いんだ。なので昼からは体術強化だ」

「う、すこし苦手分類に入る」

グラウディウスが漏らす。

「おいおい訓練していけば何とかなるもんだよ」

「そうでしょうか」

「ああ!」

そういうと笑顔になり

「わかりました!アキト様頑張ります」

「おう!」

アキトは『魔格士』をスキルセットする。

「さあ、グラウディウスこい!」

『鳳凰の型』を取るアキト。

『炎神拳』を使うアキト。

『風神脚』を使い蹴り技を繰り出すアキト。

『闇神爪』を使い攻撃するアキト

グラウディウスはそれらを受けて

地面に埋まる。

「…………」

それを見ていたアキゾメトルとルディアはカタカタと震える。

グラウディウスを引っこ抜くと『ヒール』を掛ける。

「……う……っはは……アキト様……もう少し手加減してください」

「えー?これでも本来の力の10分の1だが……」

「…………」

「…………」

「…………」

3人とも目が点に。

「「「え!?」」」

「そろそろ日が暮れてきたな……続きは明日やるぞ」

「わ、わかりました」

「はい」

「うむ」

「では、解散だ」

「お疲れさまです」

「おつかれー」

「うむ」

「「「(((化け物じゃね?)))」」」

(聞こえてるぞ)

アキト達は宿に帰る。

部屋に戻り

温泉に行く準備をする。

着替えとバスタオルを持って温泉へ

「さあ、今日も一日お疲れ様だったね。いろいろと疲れたと思うから

温泉に浸かろう」

髪の毛と身体を洗いっこして

温泉に浸かる。

「ふう、疲れた身体に温泉が身に染みるぜ」

「あ、アキト様爺むさいです」

(なんだと)

「うむ、確かにな」

「な、なにぃ!お前らまで!」

「冗談ですよ」

「うむ、アキトが可愛くてついな」

「まあ、いいけど」

温泉から上がり

部屋のベッドで寛いでいると

グラウディウスが

「アキト様」

「なに?」

「膝枕してください」

「もう、グラウディウスったら」

膝枕をしてグラウディウスの頭を撫でる

「うふふふ、、気持ちいい」

「それは良かった」

明日に備え

もう寝ることにした。


翌朝

朝食を食べ

広場へ移動する。

「さあ、今日は、『魔格士』の特訓を行う!」

「は、はい!よろしくお願いいたします」

「まず、この武器を使え」

「これは?」

「ああ、俺が作ったんだよ。『魔格士』ってのはな通常の武器は装備出来ないからなだからこそこの格闘士専用のガントレット、グリーブが出番というわけ!

各自これを装備するんだ」

3人が装備をする。

「よし!装備したか?」

「「「はい」」」

「では、始めるよ」

「「「はい!」」」

「では、まず『呼吸法』から……いいか?……すぅ……!」

凄まじいオーラがアキトから湧き出る。「はあ!」

「あ、アキト様それは」

「これは、呼吸法の1つで集気法という。上手く錬気することが出来ればHPを回復させることが可能だ」

「なんと!?では、俺も……すぅ……!」

オーラは出るがアキト程でなかった。ほかの面々もやってみるがなかなか上手く錬気が出来ない。

「まあ、ここはコツコツの訓練が大切だ。絶対にできない訳では無いから各自自己鍛錬を忘れずに」

次の行程に移る。

「次は、各自、『回し蹴り』からの『掌底』繰り出して相手がいると想定しての『踵落とし』を訓練するんだ!いいね」

「「「はい!」」」

「さあ、僕も訓練しないと……すぅ……」

『掌底』からの『上段回し蹴り』を繰り出している。

そして、『掌底』『回し蹴り』『跳躍脚』を連携する。

「あ、アキト様それ」

「ああ、『掌底』『回し蹴り』『跳躍脚』だよ。これも、習得できればかなりの戦力アップになると思うよ」

「はい!頑張ります!」

昼になり1度中断する。

「はいはい!昼になるから市場で何か買って食べよう」

「「はい!」」

市場に行き適当に食べ物を買ってきて食べる。

「ふむふむ……なるほど……」

1人でぶつくさ言っているアキト。

「アキト様?どうされました?」

「ん?ああ、ちょっとね」

昼食を済ませてまた広場へ

「では、午後からは実戦形式でいくよ」

「はい!」

「では、まずグラウディウスから行こうか」

「はい!お願いします」

「では、行くぞ!」

そういうと、瞬時に間合いを詰めてグラウディウスを殴り付ける

「……ふふふ……うふふふ」

殴られた瞬間に後ろに飛び威力を殺すが、ダメージは大きく膝をつく。

「くっ……」

「ほう……今のを防ぐか……」

「まだまだ行きますよ……」

今度は、グラウディウスが攻撃を仕掛ける。

「ふん!甘いよ!はぁ!」

アキトは『掌底』『跳躍脚』で攻撃する。

「くっ……」

「ほら、どんどん行くよ!」

アキトは次々と攻撃を繰り出す。

グラウディウスは防戦一方である。

「くっ……そぉ……」

グラウディウスは何とかしてアキトの隙を見つけようと模索するが見つけられない。

考えた末……ある戦法に出る。

「はぁ!……せやぁ!……ぐっ……」

何度も攻撃を受けながらもアキトに近づきアキトの服を掴む。

「お、おい……」

そのままアキトを背負い投げをする。

「うわぁ~……」

アキトを投げさらには寝技に持ち込み口付けをする。

「な、なにしておる!?」

「アキト様!大丈夫ですか!?」

慌てて駆け寄る2人。

「なにやってんだよ!」

アキトはグラウディウスを突き放し起き上がる。

「え!?だってこうすれば……」

「馬鹿野郎!…………っ」

ぐいっと口付けされた唇を拭うと真っ赤な顔をして

「今日は……ここ……までにする」

「え!?でも、まだアキト様の力が全然見れてないんですけど」

「うるさい!今日はもう終わりだ!」

「そんな~」

「今日は、このまま夕飯まで各自宿屋の部屋で待機いいな!?」

「「はい!」」

アキトは、自分の部屋に戻りベッドにダイブする。

「うー……恥ずかしかった……」

枕に顔を埋め足をバタつかせる。

しばらくするとドアをノックする音が聞こえる。

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