第16話

すると、今日の朝食を見て驚愕したのだ。

『鯖の味噌煮』『野菜サラダ』『卵焼き』『味噌汁』

そして見た事のある

白くて四角い物、上には見たことある緑の草に摩り下ろされた黄色い物。

こ、これはもしかして

もしかする?

摩り下ろされた黄色いやつの匂いを嗅いでみると

(しょ、生姜の匂いだ)

と、言うことはこの緑と白の細かく刻んであるこの薬味らしいのは『葱』?

箸で生姜の摩り下ろしらしき物と葱らしき物を少しだけ摘み

口へ運ぶ

食べてみる。

(うーん……んぁっ……葱と生姜だぁ)

と、言うことは!やはり

四角い白い物を箸で少し取り口へ運ぶ

食べる

(……んぁっ……お、お豆腐だぁ)

ピコン

『日本食堪能者』を取得しました。

『和食大好き』を取得しました。

『少しエロい』を取得しました。←そんなスキルや称号いらんわ!!

「お、女将さん!これもしかして『お豆腐』ですか!」

「そうだよ。なんだいあんた『お豆腐』知ってたのかい?」

「ええまあ」

「今日の朝、ラリアン国の行商から買い付けたんだよ。あとこれも」

見たことあるような色合いの調味料である。

「……醤油?」

「そう!ショーユって言ってたよ。ミソもナットウもラリアン国の行商から買い付けるまでは知らなかったからねぇ」

「あの、そのラリアン国への行き方教えて欲しいんです」

「ここからだと『キッセの関所』を1度通る必要があるよ。キッセの関所を抜けるとそこはラリアン国の領土だからね」

『キッセの関所』か

場所はマップで表示させたら

街道を北東の方角に進んだ所とでた。

海とか渡るのかと思ったが違っててよかった。

この世界にも『日本食』のような文化のある国が存在するとは夢にも思わなかった。

女将さんにラリアン国へ行ってみることと

宿屋の滞在についてを確認したら

『戻ってきた時にまた支払ってくれればいいよ。部屋はそのままにしておくから行っておいでな。あんたは部屋を綺麗に使ってくれるしこまめに掃除もしてくれるから気持ちいいからね』

と、言ってくれた。

部屋に戻り

持っていく必要最低限の荷物とアイテムボックスに入れておく物以外を置いていく。

いざ、ラリアン国へ。

街道をまず北東へ進。

道中魔物に遭遇するが 今の僕の敵ではない。

「(スキルが凄すぎる)」

『はい。貴方様の実力であれば問題ないかと』

「(そっか、ありがとう)」

特に何も起こらず

夕方

『キッセの関所』へ着く。

『冒険者の店』で関所の通り方を確認しておいた。

ギルドカードの提示でOKらしいので

門番に見せてみる。

「通っていいぞ」

通らしてくれた。ありがとう。

この『関所』にも

『お泊まり本舗』があったので今日はそこで宿泊することにした。

看板には

『お泊まり本舗inキッセの関所』と書かれていた。

『お泊まり本舗』に入って 受付の女性に部屋を借りたいことを告げたら

『2人部屋』なら空いてるとのことだったのでそちらの部屋にする。

(僕は1人だけどね)

ルームキーを渡されたので1度部屋に行ってみる。

ドアを開けて室内に入る。

寝室側の部屋と寛ぎの部屋の2つ部屋があり

バスルームがそこそこに広かった。

トイレもそこそこに広いのは良かった。

今日は室内風呂に入るぞ

着替えとバスタオルを用意して

入浴。

(ふんふんふんおっ風呂)

ピコン

『お風呂好き』を取得しました。

『鼻歌大好き』を取得しました。←ちょまて!

『えろい腰』を取得しました。←ちょまて!

髪の毛を洗い、身体を洗い

湯船に浸かる。

(こういう風呂もいいなぁ)

ピコン

『室内風呂好き』を取得しました。

『肌白い』を取得しました。←ちょまて!

『乳首ピンク色』を取得しました。←ちょまて!

(もういいや!)

風呂から上がりバスタオルで身体を拭く。

ベッドに腰掛ける

タンクトップと短パン姿である。

ピコン

『労しい人』を取得しました。←??



朝食を食べて

部屋で準備して

チェックアウトする。

キッセの関所を出るとそこはもう

ラリアン国の領土である。

ここらで、遭遇する

魔物について

(教えてもらうかな)

『はい、この辺りは弱い魔物しか生息しておりません。しかし、奥の方に行くと強い魔物が沢山いるので気をつけてください。』

(主にどんなに魔物がラリアン国領土には居るんだ?)

『はい、主に生息するのはゴブリン、オーク、オーガ、コボルト、ミノタウロス、トロール、バジリスク、コカトリス、スライム、アンデット系ですかね。』

(ありがとう)

街道を進むと

『ヒヤナックの街』に着いた。

『ヒヤナックの街は、別名、冒険者の街とも呼ばれており、数多くの有名な冒険者を輩出している。その為、この街を訪れる人は後を絶たない。』

「へぇー。」

とりあえず、宿を探す事にした。

すると、宿屋の前に1人の女性が立っていた。

「あの~。」

「はい、どうしました?」

「えっと、泊まる場所を探していて、何処かオススメの場所ってありますか?」

「そうですね。私がよく利用している所なら紹介出来ますよ。」

「本当ですか!じゃあ、そこの宿屋を紹介してもらえますか?」

「はい。いいですよこちらです」女性の後をついて行く。

そして到着した場所は

「ここは?」

「はい。こちらは私の実家の宿屋です。」

「実家の?」

「はい。」

「ということはお姉さんはこの街の出身なんですか!」

「いえ違います。」

「そうですか」

「さぁ入りましょう。」

「あ、はい。」

「ただいま~」

「お帰りなさいませ。お嬢様」

「うん。お客さんを案内してきたよ。」

「わかりました。お部屋にご案内いたします。」

「お願いします」

(結構綺麗な感じだな)

『はい。ここは、『ヒヤナックの宿屋』です。女性に人気の宿として口コミで広がっています。料理が美味しいことでも有名です。』

(へぇ)

「お待たせ致しました。」

「ありがとうございます」

「では、ごゆっくりお過ごし下さい。」

「はい。わかりました」

(1泊銅貨30枚って安いな)

『安さが売りのようですよ。料理は別途料金のようですけど』

(そうなんだ)

「お食事はいかがいたしますか?」「あ、はい。お願いします」

「こちらメニューでございます」

・野菜炒め定食 銅貨10枚

・焼き魚定食 銀貨2枚

・サラダ 銅貨5枚

・パン 銅貨3枚

(野菜炒め定食にするか)

「すみません。野菜炒め定食お願いします」

「かしこまりました」

しばらくすると料理が来たので食べた。

そこそこに旨いな。

さて、大浴場に行くとするか

部屋で

着替えとバスタオルを持って

大浴場へ。

「結構広いな」

「そうだな」

髪の毛と体を洗い湯船に浸かる。

「あぁー。気持ちいいな」

ピコン

『感度良好』を取得しました。←なんで取得したし?

『お湯好き』を取得しました。←どんなスキルだよ!

『ゆあみ大島』を取得しました。←どんなスキルだよ!?

(まあ、こういうスキル取得が多いということはわかった)

両腕をあげて伸びをする

「ふうぅ……はあ」

『じじむさい』を取得しました。←おい!

『ババくさい』を取得しました。←おい!?僕は男だ!

『三十路近い』を取得しました。←やめてくれ

(はあ、もういいや……でよ)

風呂から上がり

バスタオルで身体を拭く

服を着替えて部屋へ戻る。

フロントで

『マッサージあります』という紙をみた。


『受けます?』

(……受ける)

マッサージを受けることにした。

部屋で待っていたら

コンコンとノック音がするので開けると

頼んだマッサージの人が来ていた。

男性のマッサージ師さんだ。

「お願いします」

「では、ベッドにうつ伏せになって下さいね」

マッサージ開始。

背中を指圧される。

「お客さん痛いですか?」

「あっ、い、いえ大丈夫です」

「そうですか」

「ここ気持ちいいですか」

「はい。気持ちいいです」

「強さとか大丈夫ですか?」

「はい丁度いいです」

「では、このまま指圧しますね」

(あぁ~気持ちいいなぁ)

「はい。終了ですお疲れ様でした」

「ありがとうございました」

マッサージ終了

気持ちよかった。

マッサージ師さんは帰って行った。

ベッドに横になる。

(ふぁー……眠くなってきた)

おやすみ。

翌朝、この街での『冒険者の店』に顔を出した。

「いらっしゃい!」

「この街の冒険者の店は初めてなんですけど『アーガスの街』から来たんですけどここはシステムは同じですか?」

「ええ、冒険者の店は基本のシステムは同じです」

(よかった)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る