第13話

『冒険者の店』へ行き

依頼掲示板の確認をする。

(なるべく討伐依頼いいかな)

『スキルレベルを上げたいわけですね。分かります』

(そういうこと)

「これにしよう『バンダラーベア討伐』ってやつ」

『バンダラーベアは、別名『熊殺し』と言われるほどの凶暴な魔物です。体長は3メートル近くあり、その巨体を生かしたパワータイプで、鋭い爪と牙で獲物を引き裂き捕食します。群れで生活する習性があり、5匹前後の集団で行動することが多くあります』

(うわぁ、めっちゃ強そう)

『ですが、貴方様なら大丈夫です』

(そうかもね!)

「これを受けたいんですけどいいですか?」

「はい。……え!?『バンダラーベア討伐』を受けるのですか?大丈夫ですか?」

「僕、そこそこには強いから大丈夫ですよ(スキル宝庫のアサシンになってますけどねもはや)」

生息地の『確認』をする。

『バンダラーベアの生息地』は『クレストの森の泉』という場所だそうだ。

「受理しましたので行ってらっしゃい」

まず、街を出て

『クレストの森』手前まで『テレポート』で移動する。

そこからは、徒歩で移動だ。

バンダラーベアの生息地である。

『クレストの森の泉』まで移動した。

(この辺りか?)

『はい』

索敵、周辺探索、危険察知を同時発動しよう。

ガサ

ガサガサ

(ん?)

「ぐおおお!」

勢いよく熊型の魔物が出てくる。

『鑑定眼』

『バンダラーベア』と表示される。(こいつが『バンダラーベア』なのか?)

『はい、間違いありません。レベルも30くらいあるので油断しないようにしましょう』

(了解!)

「グオオオォ!!」

雄叫びをあげる。

「うるせー」

『縮地』で一気に間合いを詰める

今回は『格闘技』『空手』『骨法』『武闘家』をスキルセットする。

ピコン

『流星脚』の取得条件を満たしました。

取得条件

『跳躍』『武闘家』『骨法』を取得していること。

確かに僕は、この全てを取得しているので取得できるな。

『流星脚』を取得しました。

『流星脚を使用しますか?』

(もちろん!)

『流星脚

勢い付けて『跳躍』でジャンプし、その飛んだ反動を利用して垂直蹴りを見舞う技』

『流星脚』発動。

「『流星脚』!」

バンダラーベアに攻撃。

僕が着地した時には、バンダラーベアの頭は吹っ飛んでいた。

バンダラーベアは倒れた。

ピコン

『経験値を取得しました。レベルが上がりました。』

『レベルが上がったことによりステータスが上昇しました。』

『スキルレベルが上がったため『格闘術』がレベルMAXになりました。』

『スイッチング』を取得しました。『スイッチングは、切り替えるスキルです。レベルが上がると複数のスキルを入れ替えることが可能です』

(おお、ありがとな)

『いえいえ、どういたしまして』

バンダラーベアは後2体は倒さないとならない

引き続き『索敵』を行う。

「ぐおおお!!」

3体が同時に出てきた。

(くそ!3体一気にだと!?)

『貴方様ならば大丈夫』

(だといいがな……)

『流星脚』『武神流』『首狩蹴り』『合気柔術』をスキルセットする。

「相手にとって不足なし!」

『縮地』で1体のバンダラーベアの目の前に移動。

「『流星脚』!」

バンダラーベアの首は吹っ飛ぶ。

次の一体を

『武神流・神風』で首を斬る。

最後の一体は

「せい!」

掌打を放つ。

「『スイッチング』」

『武神流・旋風』を発動。

『武神流・旋風』は、相手の周囲を高速で回転しながら連続攻撃を与える。

『武神流・稲光』で相手を痺れさせる。

そして『武神流・雷電』で攻撃する。

「せい!」

『武神流・稲光』で攻撃する。

そして、もう一撃の掌打で決める。

「『スイッチング』」

最後はこいつ!

『首狩蹴り』

バンダラーベアの頭を吹っ飛ばす。

ピコン

『経験値を取得しました。レベルが上がりました。』

『レベルアップによりステータスが上昇しました。』

『スキルレベルが上がったため『蹴術』がレベルMAXになりました。』

『スイッチング』のレベルが上がりました。

『スキル同時切り替えが1から2になりました』

『バンダラーベアの目標討伐数クリアです。クエスト達成ですので冒険者の店でクエスト達成報告をしましょう』

(了解)

『テレポート』で街の入口まで戻る。

『冒険者の店』に戻り

クエスト達成の報告をしに行く。

「ただいま帰りました」

「おかえりなさい!っ……え?たしか『バンダラーベア討伐』に出てましたよね?」

「はい。クエスト達成してきましたのでその報告です」

「え?……え?……えええ!?」

周りの人達も驚く。

証拠部位も提示しておく。

「た、たしかに。間違えないみたいですね……!あっ、ギルドマスター」

(ギルドマスターがちょうど居るみたいだな)

「君が噂の『アキト』くんだね」

「はい。僕がアキトです」

(どんな『噂』が流れているんだろう?)

『貴方様の『噂』は、良いものばかりですよ♪』

(それなら良かった)

「僕は、この『クレストの森』の近くの『アーガスの街』の冒険者の店のギルマスをしている。『アルフォンス』だ。よろしく」

「こちらこそ」

「それで早速だが、本題に入るとしようか。君にはランク昇格試験を受けてもらう」

(ランク昇格試験って?)

『はい。依頼をこなしたり功績をあげることで受けられるようになります』

(ほう、面白そうじゃん)

「わかりました。やります!」

「君には、スライム、ゴブリン、コボルトの核を3つ入手すること」

(ん?なあ?これって)

『はい。それでしたらもう揃っておりますいつでも提出可能です』

「あの」

「ないだい?」

ごとごとごと

「!!?」

言われた核を、全て机の上に出した。


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