第11話

『冒険者の店』へ戻り

依頼完了報告へ。

「ただいま帰りました」

「おかえりなさい」

「依頼完了報告に来ました」

えっ!?という顔をする。

「依頼って……」

「光薬草の依頼ですよ」

ポカーンとする受付の人と他の冒険者の人たち

「え!!?あの依頼完了したんですか!?」

相当の驚きようだな。

(根性いるとか……かなりやばい系だったのは確かだけど)

「はい、これ証拠の光薬草です」

「確認させていただきますね?」

「はい」

数分後

「たしかに、光薬草ですね。依頼達成です。お疲れ様でした」

「では、報酬の方を」

「はい。」

報酬の金貨2枚ゲット。

やったね。

さてと、今日はご飯はどこで食べるか。

(う?『時貞亭』?行ってみる価値はあるかな)

中に入ると和風(?)なん感じを思わせるような感じの作りと雰囲気であった。

店員が店内を案内する。

割烹着姿だった。

(あれが制服なんだな)

テーブル席に案内され

メニュー表を渡される。

・焼き魚定食 銅貨5枚

・肉じゃが定食 銅貨6枚

・煮物定食 銀貨1枚 などがあった。

注文をする。

「すみません、オススメはありますか?」

「はい、当店のオススメは『味噌汁』と『漬物』と『ごはん』のセットとなっております。どうでしょうか?」

(…………え?『味噌汁』!?『漬物』!?)

「それと定食とかは合わせれます?」

「定食はそちらは付いていますのでご安心ください」

(いいねぇ!味噌汁!漬物!)

「では、『肉じゃが定食』ください!」

「かしこまりました。少々お待ちください」

待つこと10分

「お待たせしました。こちら『肉じゃが定食』になります」

(おお、これは!)

「ありがとうございます」

早速食べ始める。

(うまい!うますぎる!)

箸(箸があるのも不思議なんだよな)が進む進む。

あっという間に完食してしまった。

久々な和食(なのかは不明)である。

満腹だ。

しかも美味しい

ピコン

『料理』を取得しました。←え?なんで?

『調理師』を取得しました。←え?なんで?

「ふぅー、おいしかった。ごちそうさまでした。また来ます。」

「はい、お気をつけて、またのお越しをお待ちしております」

(明日は違うところ行こうかな)

宿屋へ戻って

部屋で着替えとバスタオルを持ち

温泉へ向かう。

髪の毛を洗い、身体を洗い

温泉に浸かる。

(今日もお疲れ様)

ピコン

『疲労回復』を取得しました。←んぇ?

『入浴』を取得しました。(これは、獲得済みだったはずなのに)

スキルセット可能です。←え?

『スキルセット』を発動します。←ほう

『マッサージ』を取得しました。

『ボディケア』を取得しました。

『マッサージ』のレベルが上がりました。

『ボディケア』のレベルが上がりました。

(えと、取得した『マッサージ』と『ボディケア』きっといま使っちゃだめなやつだな……うん……へ、部屋に戻ったらやろう)

ゆっくりと

今日は温泉に浸かり

上がる。

バスタオルで拭き

着替えて

部屋に戻る

(ふぅ、お疲れ様だ……さっき取得した『マッサージ』と『ボディケア』……やってみるか)

ま、まず

(ぼ『ボディケア』からやろう)

『ボディケア』! すると、全身が輝きだす。

(うぉ?なんか光ってる!?)

光が収まると……

「綺麗になってます!」

鏡を見ると 肌が白くなっていた。

(おぉ、これはいいね。)

次は『マッサージ』を使うが

指を顔にまず当てる。

「おおきもちいいぞこれ」

気持ち良すぎなのだ。

次は肩に当てる。

「おぁ!?」

少しだけ痛気持ちいい

今度は足の裏を触ってみる。

「(これは痛気持ちいいやつだ)」

腕を『マッサージ』してみる。

「うお!?」

これまた、絶妙に気持ち良い

再びベットに横になり 寝ようとするが『ボディケア』のせいで眠気が飛んでしまった。

(仕方がない)

もう一度温泉に向かうことにした。

夜風が涼しくて心地よい。

(この世界に来て初めての戦闘だったな。レベルは上がったし、お金も稼げた)

これからどうしようか考える。

「(気持ちいいなぁ)」

ガラガラガラ

「誰か居るのか?」

(別の人が入ってきたな)

「はい、いますよ」

返事をする。

「お、おう、そうか」

「隣失礼します」

「どうぞ」

隣の人に話しかける。

「こんばんは」

「こ、こんにちは?」

「何で疑問形なんですか」

「こんな時間に入ってるやつなんてそうそう居なくてな」

まあ、僕も普段はこんな時間には入らない。

「俺は、『ダート』って言うんだ」

「僕はアキトです」


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