~ 12/31

悲しみのうまれるたびに咲く花が夜の湖畔の光のすべて


うたたねは光のなかで眠ること きみどりいろの廃聖堂で


死にたくてぎゅっと閉じれば目の奥に燃える卒業アルバムがある


冬、僕を脆く支える霜柱 裏切りながら生きるしかない


さみしさと僕が重なりあう冬の まだマフラーはしないで歩く


後悔があるから生きる例えばそれは 放課後の踊り場の逆光のきみ


「my new gear....」 写真は忘れられていてwhere new gear? but, you your yours


僕は僕だけの心でいたかった 許してくれるひろいふるさと


夕焼けはよくわからない色をして僕の頭上をよぎっていった


ふるさとの野焼きの匂い これまでとこれからのことを考えている


メロンパンみたいに生きてゆきましょう あやふやのままふくらむリズム


誰かからもらったストラップが見える ひかりをためるやつだったのか

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