第7話 渋谷城と謎のシール

 アレックスと凜は硝子の塔を脱出し、市民たちに報告を行った後、市の守護者として称賛されることとなった。しかし、アレックスは心の中でまだ硝子の塔に潜む謎や陰謀が解明されていないことに不安を感じていた。


 その夜、アレックスと凜は街の片隅にある居酒屋でくつろぎながら、今後の行動について話し合っていた。すると、突然凜が不穏な表情でアレックスに近づいてきた。


 凜:「アレックス、硝子の塔からの脱出時に、私が見つけたものがあるんだ」


 アレックス:「何を見つけたんだ?」


 凜はポケットから取り出した紙切れを差し出すと、その上には書かれたダイイングメッセージが目に入った。西の階段で死んでいた娼婦の1人、霧子が持っていた。


「渋谷城...上司...忍び返し...」


 アレックスは驚きと同時に疑問を抱えながら凜に訊ねた。


 アレックス:「渋谷城とは一体何だ?そして、上司や忍び返しとはどういう関係があるんだ?」


 凜:「それが分かるのは先になるかもしれない。でも、このメッセージが何かの手掛かりになるかもしれないと思ったんだ」


 アレックスは頷きながら、硝子の塔からの謎解きがまた新たな展開を見せることを予感していた。


 その夜、アレックスと凜はダイイングメッセージを手掛かりに、


「渋谷城への道を探そう」


 と決意した。


 渋谷城は渋谷区に平安〜室町まで実際にあった渋谷氏の城、渋谷駅から5分のところにある。霧子の持っていたシールをアスファルトに貼り付けた。2人は室町時代にタイムスリップした。


 次の日、アレックスと凜は渋谷城の門を叩くが、そこで彼らを待ち受けていたのは意外な人物だった。上司というのは名前だったのだ。しかも、その男は逮捕されたはずのコンニャクだった。


 上司:「アレックスよ、やってくれたな。私は君を待ちわびていた」

 

 アレックスと凜は上司の言葉に驚きながらも、それぞれが秘めた過去と関わりを思い返す。


 突然、城の中から牛や鹿垣というコードネームの男が現れ、アレックスと凜に立ちはだかる。


 アレックス:「何のつもりだ、上司!何故我々を渋谷城に呼び出したんだ?」


 上司:「お前たちにはもう逃れる道はない。ここは新たな試練の場。私はお前たちを見ることを楽しみにしていた」


 アレックスと凜は、渋谷城内で巻き起こる新たな戦いに身を投じることとなるのだ。その中で、彼らが直面する困難や謎はさらに深まり、意外な真実が明らかにされていくことになるだろう。


 また、汽船の航跡が彼らの運命を導くことになるのか、新たな展開に注目が集まる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る