意味のないこと

@raikumain

第1話 ある日の空で

ある日、空を眺めた。


空全体が青く染まっていた。


当たり前だ。


でも一つだけ違うことがあった。


空には龍が飛んでいた。


黒鉛のように、体は黒く、大蛇のような姿をしていた。


こちらを見た。


飛んでくる。


私を喰らうのか。


異常な速度で飛んでいる。


人間殺しなのか。


いや、そうではなさそうだ。


私が見つめても、無視した。


でも、でも、私は、この龍が悲しんでいるように見えた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

意味のないこと @raikumain

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る