許されない恋の果てに
朧月夜
1章 出会い
第1話 優那の日常
ーこの世界には、
この
ハンターにも、レベルがあり、武力を訓練で身に着け、ヴァンパイアを呪い殺す霊力は持たないが下級レベルなら倒せるCレベル。武力をある程度、実践で使えるほど身に付け、微弱な霊力を持ち中級程度となら戦えるBレベル。武力も圧倒的で、霊力も高い出力で行使出来るAレベル。上級吸血鬼ともなると、このAレベルのハンターでしか歯が立たないが、そこまでの能力が備わったハンターは数少ない。そんな天才を度々輩出するヴァンパイアハンターの家系があった。それが
この家の後継者として生まれた者が、優那である。12歳になった頃には、大人のヴァンパイアハンターが行うような修行を父親の指導の元、開始していた。修行を開始して3年…… 優那は15歳になっていた。
『そこで突きの姿勢!!』
「ハァァッ!」
少女は華麗に吸血鬼に見立てた藁人形に突きを加える。少女の持つレイピアは、見えない速度で、藁人形の胸を貫く。その途端に、藁人形は爆発し少女に襲い掛かるが少女は冷静に対処し結界を作り防いだ。
『…うむ、いい感じだな。剣速の速さだけでなく、突然の攻撃に備える体制もしっかりとれている。優那は反応もいいし、もっと特訓すれば良いヴァンパイアハンターになれるぞ』
「ありがとうございます!お父様!」
『だが吸血鬼は、様々な精神干渉で支配してくる奴もいる。優那、如何なる時も平静を保つ事を忘れるな。心乱した時、お前の霊力は落ち身が危険にさらされる事努々忘れるな』
「はい!」
柊
『今日の修行はここまで!』
「ありがとうございました!」
修行を終えた優那は、片手にタオルを持ち外をぶらつく。外は、すでに夕暮れ時を迎えておりカラスが空を横切る。河川敷へと到着をした優那は、目を閉じ昔の事を思い出していた。
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