異世界をどう生きようか

やんけ

第1話  知らない記憶


意識が戻る、肌寒さと居心地の悪さを感じた。

寒さを防ぐため寝ぼけながら毛布を手探りで探していくが一向にそれらしいものを掴めない仕方ないと思いながら、上半身を起こし毛布を探したがそこに広がっていたのが森だった、


「は?」


理解ができない、は?なんで森?何これ?

異常事態にあった俺は完全に目覚めた


「な、何かのドッキリ?まじやめろ怖すぎだって」


周囲見渡しながら人を探す、見渡す限りに森しか視界には映らない、心臓が跳ねる寝て起きたら知らない森の中にいるのだ焦らないのは無理がない


本当にどう言う状況だよこれ昨日はちゃんと家で寝たはずだ、なんでこんな所にいんだよ

焦るが誰もその疑問に答えてくれない


急いでスマホを探すがそこには何も無かった

まじかスマホもねぇのか、本当にやばいかも


もう一度周りを見渡す微かの希望で人を呼ぶ


「だ、誰かーいないのか!こんなドッキリつまんないぞ!これはやりすぎだって」


声を荒げながら人を呼ぶ、もしかしたら友達か家族が笑いながらネタばらしをするのを期待したが、聞こえてくるのは森が揺れる音と動物鳴き声がい聞こえる

またもや心臓が跳ねる先ほどの鳴き声オオカミのような鳴き声が複数だがこの近くに聞こえた


「どうなってんだよこれは、、」


これがドッキリではないのでは何かの事件に巻き込まれているのか、なんらかの理由で誘拐されている可能性が高い、しかも野生の動物までいる命の危険があるかもしれない


落ち着け落ち着けまずはここから出よう森から出たら人が居るかもしれないはずだそこから助けて貰おう、それしか無い

そう思いその場から離れようとする、少し歩くと


何か違和感を感じる後ろを向いた

先ほどいた場所をよく見る

ふと気づいたが自分が寝転んでいた所に何か2メートル程の紋様があったことに


「なんだこれ」


そして改めて周りを見るがここだけが人工的に何か作られているのが分かった、明らかに変だった

意味がわからないが変な趣味だなと感想を抱きながら森を抜けようとするがその時激しい頭痛に襲われる、頭が割れるような痛みと共に知らない記憶があり流れ込んでくる


「ガァァァ!!!グォォォォガァ」


知らない知らない知らない知らない記憶、なんだこれやめてくれ、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛


まるで自分の魂が直接いじられ作り変えられるような感覚、到底許容できない、自分が自分では無くなるような感覚がとてもではないが耐えられるはずがない


「わぁァァァァァァァァ!!!!!!!!やめろぉぉお僕は!僕は?いや違う違う違う俺は俺は、く、倒さなきゃ倒さなきゃ倒さなきゃ倒さなきゃ、救う絶対に救ってやるッッ!ッなんだよッこれぇええ、だガァいい」


支離滅裂になりながらも必死に自我を保とうとする俺は、頭を必死に地面に叩きつける

なんだこれ誰だよ

その記憶は幼少期から始まる1人の人生

記憶は強烈なほどまでに鮮明でまるで自分が体験したような感覚と共に流れ込んでくる


名前はアストレア生まれは何処にでもありそうな村に生まれて両親に愛されていた、幼馴染もいて楽しそうに暮らしていた。

ある日見たこともない姿をした人が魔物を連れ村に襲った、そこでそこで、、、、、


「、やめ、ろぉぉおぉお!!!がぁぁあああああいいぃぃいいいいい」



頭を地に叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く

血が流れてくるがその痛みよりも上回る頭痛だ。必死に叩きつける


★★★★★



数分打ち続けるた痛みが少し後引いていく


「はぁはぁはぁ、意味がッわからないッなんだこれはアストレアって誰だよッ、、」


流れ込んできた記憶の名前がアストレアと言う男の人生だった。

しかもまるで異世界のような世界だった俺が知っている日本とは全く持って常識が違い魔法や剣などを持っていて魔物などと言う物が居た、


そんなファンタジーじみた記憶を見てたからといってわからないなんで知らない記憶が流れ込んできたのか、なんでこんな森の中にいるのがわからないわからない、もしかしてここが異世界などと言うのだろうか


そんなわけあり得ない


パニックになりそうになるが状況がそれを許してくれない


鈍い頭で前を向く


「ンッッ!」


複数の獣が目の前に居た、それは1メートル程もありそうなオオカミだが見た目が余りにも凶悪すぎる見た目が凶悪な目つきで毛は真っ黒く牙がどす黒く汚れていて明らかに好意的ではなく、こちらを捕食するように見ている


ああなんだよちくしょう、まだ頭痛の余韻のある頭で小さく舌打ちをして悪態をつく

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