第3話 相応の報いを!!

 必要最低限の片付けが終わったので、リビングに行くと、


「すぴ~」


 玲奈がソファーで丸って寝ていた。

 可愛い!寝顔がめっちゃ可愛いんだけど!あと寝息すぴ~だって!可愛すぎだろ!

 起こさないように移動してソファーに座ると、今までの疲れがどっときて、僕は寝てしまった。






「ねむれ、ねむれ、母の胸に、ねむれ、ねむれ、母の手に、

 こころよき歌声に、むすばずや楽しい夢~~~~~」


 きれいな歌声だな~。んっ?誰の歌声だ?それに後頭部辺りに柔らかい何かが当たっている。目を開けると天井となにか柔らかそうな2つの丘が見えた。そして玲奈を下から見上げている。そこで自分がどういう状況なのか分かったが、頭の整理に30秒以上かかった。


「、、、あれ?今膝枕してもらってる?」


「そうですけど?起きたんですね!」


 可愛い!まてよ、僕は確かソファーに移動して、、、うん、寝たな。

 でもナゼ膝枕!?


「なんで膝枕してるんだ?」


「私がしたかったから、以上!」


 ちょっと膨れている玲奈も可愛いな~!


「うん、ありがとう!おかげで疲れが吹っ飛んだ!」


「それならよかった♪」


 うん、喜んでいる顔めっちゃ可愛い!

 そうだ!


「その、玲奈?」


「どうしたの?」


「明日休みだからさ、一緒に遊園地行かない?」


「いいよ!」


 よっしゃー!可愛い~~!

 、、、そういやもうお昼じゃん!


「そういや昼ごはんどうする?」


「食べに行こう!」


「分かった、財布を取ってくるから先に外出てて」


「うん♪」


 財布を取って外に出ると、


「俺らと遊ぼうぜ~」

「俺らと気持ちいいことしようぜ」

「ゲヘヘヘ」


「やめてください!」


 玲奈がクソオヤジ達4人にナンパされていた。


「助けて涼くん!」


 玲奈が僕の名前を呼んだ時にはもう走り出していた。


「おい!玲奈から離れろ」


「あっ?」

「お~なんかヒーロー気取りが出てきたぞ!」

「最近の若者はわしらをナメとる!」

「こんなガキ一瞬じゃ一瞬」


「そんなことどうでもいいから玲奈から離れろ」


「や~だねw」

「バーカw」

「助けたいなら来いよw」

「ひょろひょろのガキが!」


 最後のやつのセリフを合図に一斉に殴りかかってきたが、残念だな!

 戦う相手を間違えたようだ

 大きく振りかぶって殴ろうとしてくるが、隙が大きいので先に顔面パンチでまず一人目!

 その間に後ろから一人殴ろうとして来てるが、しゃがむことで回避、それからそいつのパンチの勢いを利用した一本背負いで二人目!

 一瞬の出来事に怖気づいたのか残る二人は棒立ち


「この雑魚どもが」


「な、な、、ん、で、、こん、、な、ガキ、、、、に」


 まあ小さい頃から ”守れる人になれ„ と親から(主にお母さんに)口癖のように言われていて、護身術などの体術をひとしきり叩き込まれたからかな


「次はねえからな」


「ひい」

「ごめんなさい!」


 そして、残る二人は倒れた二人を抱えながら逃げていく


「玲奈大丈夫?何かされてない?」


「ごわがっだよ~」


 いきなり泣きついてきた玲奈めっちゃ可愛いんだけど!


「良かった〜怪我とかしてなくて〜

 もし怪我してたらお母さんにど叱られるとこだった〜」


「助けてくれてありがとう、涼くん!」


「どういたしまして!さぁ、気を取り直して昼ご飯を食べに行こう!」


「うん!」





「お寿司おいしかったね~」


「ね~」


「またどっか食べに行こうか」


「うん!」


 ちょっとしたアクシデントがあったけど、こうして僕達の初めてのお出かけは終わった。

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