相◯食堂・あいうら凱旋旅行編③ #江戸川愛璃さん、狂気を世界に見せつけてしまう ※定期
「えーと、『夜ご飯はカメラ回さなかったのでこれで1日目は終了』と…………」
「ただの移動だけで笑いを起こすのは卑怯ですわ」
「エンターテイナーやな」
「VTuberには必要なことですわね」
【映像再開】
翌日。
『それじゃやってこう!水森街ブラロケ〜!!』『わーい!!やったー!!いっぱい食べるぞ!!』
『(パチパチ!!)』
『水森港のど真ん中にある商業施設からスタートだよ!正式名称は「Tier1」といいます。市長はカードゲームオタクなのかな?』
『私のTier1はいつでも愛璃だよ!!』
『えへへ〜』
『(お手々フリフリ!!)』
『カメラマンはニジェールでーす』
『おねがいしまーす!』
『画面外から失礼してます!ニジェールです!』
『(バンザイ!!)』
なお、画面に映っているのは3人。
右から、
・白い半袖Tシャツにホットパンツ、ついでに巨乳といかにも夏っぽい服装なのに、脚だけ黒タイツを履いている赤髪ツインテール
・黒髪ロングで清楚の塊みたいな白いワンピースを着て、ナチュラルメイクで透明感を偽装しているスレンダーな謎の女
・頭にサメの被り物、手には牡蠣の盾を装備して、感情の無い瞳でこちらを見つめてくる癖に、ボディランゲージは激しい謎のゆるキャラ
―――なお、これらはすべてリアルの映像である。
アバターも何も使ってない、実写の女二人とゆるキャラがそこにはいた。
《ちょっと待てや!!》
《ちょっと待ちなさいな!!》
コメント
・ファッ!?
・なんで当たり前のようにリアルの姿で出てくんねん
・次元の壁って知ってる?
・申し訳程度にテロップにだけアバターのイラスト乗ってんの草
・これはもうあいうらじゃなくて花桜莉と蓮本なのよ
・愛璃だけ新衣装で草
・解釈違いです
・今更清楚アピールしても遅いねん
・ギャルより清楚のがいい
・クラスで2番目に可愛くて陰キャ男子を勘違いさせそうなビジュ
・清楚路線の方が確実にモテたやろ…………
・なんやこのヘンテコマスコット
・水森の誇るゆるキャラやぞ
・牡蠣の盾持ってんのにボディランゲージすな
・すっげぇ邪魔そう
「…………あかん、情報量が多すぎる」
「当たり前のようにリアルの姿で出てこないでくださいまし」
「うららの真夏黒タイツが平常に見えてくるわ」
「あれは彼女の背景的に仕方ありませんから、見逃してあげましょう」
「なんで愛璃は黒髪に戻してんねん………」
「昨日事務所で喫煙所に誘った時は金髪だったから、どうせウィッグですわ」
「しれっと連れタバコすなよ」
「ちなみに横のゆるキャラは、『サメぼーい』というらしいです。名物のサメの頭に牡蠣の盾を装備したゆるーい男の子で、東北でも屈指の人気キャラだそうですわ」
「るる姉は物知りやな〜」
「5年前のメイドカフェの面接で、愛璃さんが急に熱く語り始めたから勉強しましたの」
「よくそれで採用したなぁ」
「面白い子は好きなので」
コメント
・真夏黒タイツも相当おかしいんだけどなぁ……
・うららの過去に関わってそうだし見逃してあげるのがベスト
・江戸川、なんで黒髪ロングのウィッグ持ち歩いてんねん
・こうなることを見越していた説
・若旦那ばりの予測能力
・いい加減清楚への未練断ち切れよ
・サメぼーいに詳しいの草
・水森って一応サメの街だからな
・界隈だとそこそこ人気だぞコイツ
・芸人界隈における滝◯くらいの知名度
・HIPHOPにおけるP◯WER WAVEくらいの知名度
・邦ロック界隈におけるサ◯ダーガールくらいの知名度
・全部よく分かんねぇよwww
・江戸川の常識が日本の常識だと思うな
・【江戸川愛璃】だいたい正解だよ
・うわでた
・ダブルブッキングで草
・監視されてるみたいで怖いです…………
【映像再開】
『ニジェールに昨日の夜黒髪のあたしの良さを熱弁されたので、調子に乗って透明感ある服を買い揃えました』
『似合ってるよ!!』
『まぁユ◯クロなんだけど』
『ユ◯クロとし◯むらくらいしか全国規模の服屋さん無いもんね!』
『そんな訳で、サメぼーいを連れて街ブラだぁ〜』
『何食べよう、とりあえずお魚かな?お刺身とか海鮮丼とか食べたいよ!』
『一応食べたいものはいくつか見繕ってるの』
『どんなのー?』
『コロッケ、揚げパン、ドーナツ、ババロア』
『…………全然海に関係ないじゃん!?』
『スーパーのお刺身でも十分めちゃくちゃ美味しいので、水森市民はあまり海鮮のお店に行かないのです』
『へー!知らなかった』
『だからあたしは東京のスーパーのお刺身では満足できません。下手な寿司屋でも満足できません。水森にあるそこらへんのスーパーのパック寿司のが遥かに美味しいの』
『ちなみに愛璃、一番好きなお刺身ってなに?』
『サメの心臓』
《ちょっと待てや!!》
「めっちゃイキイキしとるな愛璃」
「地元の空気吸ってハイになってますわ」
「合法的に飛んでるんやな、マジでハイや」
「R-◯定ネタをねじ込むのはやめなさい」
「あと、サメの心臓って食えるんか?」
「水森だとそこそこ食べる文化あるらしいですわね」
「ケンミンSH◯Wでやってそうなネタやな」
コメント
・愛璃、クッソイキイキしてて草
・口では地元disりつつも、やっぱり愛はあるんやなって
・仮にも観光大使だった人間が海鮮推さないのはダメな気がするが…………
・地元民しか分からないネタってことでセーフ
・ほら、ちゃんと褒めてるから…………
【映像再開】
『とりあえず歩き始めるよ!』
そうして歩き始めるあいうら御一行(流石にリアルの姿はもう隠して、イラスト主体にしている)。
なのだが…………。
『あ!花桜莉ちゃんだ!!ほんものだー!!』
『おー、そのセーラー服は
などと、高校生に話しかけられたり。
『あら、花桜莉ちゃんじゃない!元気にしてた!?』
『お陰様で同僚連れて元気にやってますよ〜』
などと、おばちゃんに声をかけられたり。
『あれ!花桜莉さんだ!!いっつも通学路ですれ違うの楽しみにしてました!!ハイタッチしてください!!』
『いいよん〜!いえ〜』
などと、若い男にハイタッチをねだられたり。
『愛璃めっちゃ人気だねー!すれ違う人みんなリアクションするじゃん』
『これが水森の聖女の実力ですわ。この街ならあたしは大◯翔平より知名度あるもん』
『みんな仲良さそうだったよね。愛璃は誰か知ってる人いたの?』
『いや、全員知らん人』
『…………まじ?』
『アイドル引退した後もずーっとそうだよ。知らない婆さん同士があたしの進路について話していたのを偶然耳にした時、改めて田舎の狭さを知った』
「これが井の中の蛙か」
「なんでグミちゃんみたいに急に毒舌になるの」
「なるほど、愛璃は水森で姫プしてると……」
「…………あー。結華は実はこういうお姫様扱いされたいから嫉妬してる。そういうことですわね」
「ち、ちがうわい!!別にフリフリの服着て持て囃される妄想なんかしてないわい!!」
コメント
・無双で草
・マジで敵いねぇな
・エンカウント率高すぎで草
・4年ぶりのご当地アイドル復活、そりゃ市民も声掛けちゃうて
・江戸川の声めちゃめちゃ弾んでて草
・承認欲求が爆速で満たされてそう
・単純やなぁ…………
・そりゃ水森にアイデンティティ依存するわ
・こんな常に注目され続けてる状況、明らかに狂ってるわけで
・江戸川の人格が壊れたのってある意味この状況のせいでは?
・こんな持て囃される環境じゃ、当然承認欲求に依存するよ…………
・本人は楽しそうだからセーフ
・板野可愛くて草
・いくらでも買ってあげるのに……
・ツンデレすな
『あ!また前から男の人が手振ってきてるよ!!』
『んー?お姉さんが悩殺してあげよっかな?』
『同年代っぽいよ!今度こそ知り合いかもよ!』
『…………うらら、逃げよう』
『どしたの愛璃!?』
『アイツ、高校時代のあたしが彼氏候補としてアプローチした相手だわ』
『はー、腹立つねぇ』
『ちゃんとメイン扱いでアプローチしてたから結構気まずいぞぉ…………』
『ぶん殴りたい…………いや違う違うカメラの前だ。
てか、ちゃんと高校時代の愛璃にも1人に絞ってアプローチしたこととかあったんだね』
『違うよ?アイツと同時に3人に手出してたよ?
ちな、高校時代にメイン攻略対象は7人居て、アイツはその3人目』
『…………えぐ。私よくこの人好きになったな』
《ちょっと待てや!!》
《ちょっと待ちなさいな!!》
「ヤバすぎやろ!!」
「性欲の魔神ですわ」
「こんなアクティブアプローチしたらそりゃ彼氏もできんて…………」
「見え透いた地雷とでも扱われてそうですわ」
「何よりそれを自慢気に語ってるのが一番ヤバいで」
「狂気は自分じゃなかなか分からないものですわ。というか愛璃さんは自覚してるのにコレなのが…………」
コメント
・クズ女で草
・擁護なんてできません
・紛うことなきビ◯チで草
・現実を乙女ゲーと混同するな
・確かにお前のスペックは主人公だけど、そういうことじゃねえんだよ
・逆にこれで彼氏できなくて文◯砲回避してたと考えれば……
・全肯定うらら太郎がドン引きなの草
・こないだの配信の感動がチャラに……
・うらら!ソイツ見え透いた地雷だぞ!!
・もう抜け出せないからセーフ
――――
お知らせです。
もう少ししたらラジオ/マシュマロ回を書く予定なので、早めに募集を始めることとしました。
愛璃へのお便り&クソマロ、お待ちしてます。
また、閑話で愛璃以外のメンバーのマシュマロ返しも書ければと思います。
うららや時子やまもりや若旦那やら、IAPメンバーへのマシュマロなら何でもOKです。
こちらの場合は、誰へのマシュマロか分かるように宛名を書いた上で、お送りください。
マシュマロのリンクは近況ノートにございます。
ぜひご応募くださいませ。
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