第5話 コミュ障と人気配信者の話[僕もいるよ]

「で、一体どんな理由で100層まで来たのかな?」


「それは、お礼が言いたくて」


「お礼?どういうことだ?」


「とぼけないでください。あなたが100層のモンスタートラップを倒して私を助けてくれたでしょう?」


「あっ、それ俺が踏みました」


「?」


「だから、俺が意図的に踏みました」


「ということは?」


「はい、あなたは巻き込まれただけです」


「...お礼を一応言っておくわ、ありがとう」


「いえいえ、こちらこそ巻き込んでしまってすみませんでした」


[これ、不意打ちされそうだな〜逆ギレしているからな〜]


「私と同じぐらい強かったら今、戦っているかもしれないけど」


「...えっ」


「さすがに格上相手は戦いたくないわ」


[良かった~]


「で、一緒に外に出ませんか?」


「絶対それ本題だったろ」


「出ませんか?」


「はいはい、わかりました」


「では?」


「出ますよ〜」


「では今すぐにでも」


「待っててください、挨拶しないと」


そうして俺は、後ろを向く


「挨拶?」


「ありがとうな、250年も居座ってゴメンな。


「相棒?」


「では、行きましょう」


「わかりました。」


[また行かないとか?いやもういいや酷だしね。もうやめよう、じゃあな]

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