ゴミ製造機

人生

　私はごみ製造機だ。毎日毎日楽しいことだけをする。ただそれだけのために生きている。私は私の生活に満足している。だって楽しいだけの人生って最高じゃん。

私の1日の始まりは遅い。お日様が1番高くなった頃にようやく布団から這い出る。これは気持ち良すぎるおふとんが悪い。顔を洗ってご飯を食べたら家の目の前の農場でロボットがちゃんと働いているかをチェックする。

うん。今日も動いてる。

これで1日の仕事は終わりだ。後はダラダラ好きなことをする。"べーしっくいんかむ"とかいうものを配るのに反対していた人達を納得させるために、無理やり仕事を作り出して、その対価…？という形でお金を配り始めたらしい。正直むずかしいことはよくわからない。でもせっかくAIって人がめんどうな仕事は全てやってくれてたらしいのに惜しいなとは思う。

私はごみ製造機だ。さぶすく…？の映画に漫画を満喫したらおかしとかケーキを食べる。今日もごみを作り出す。

今では勉強する必要なんかない。むずかしい仕事はAIとお金持ち、仕事が生きがいって人たちがやってくれるから。正直彼らがなんで働いてるのか分からない。でも私が今しあわせだからそんなことどうだっていい。

思う存分人生を楽しんだら今日もおふとんへ向かう。ただただ楽しいだけの人生だ。

　俺はゴミ製造機だ。今日も今日とてゴミから搾取した金で豪遊する。俺は俺の人生が大好きだ。

俺の仕事は人々をゴミにすることだ。まず学校なんて要らない。あんなものがあったら搾取に気づかれちまうからな。そこはお偉い政治家さんどもとも意見が一致して簡単に廃止してくれた。なんてありがたい話だ。

後は政府が配ってくれてるベーシックインカムをそこそこの娯楽でゴミから回収するだけだ。

ひたすら娯楽を消費させる。たったそれだけであら不思議。俺の手元には大量の金が湧き上がるんだ。

学校が無くなったら消費させる娯楽も理解できないんじゃないかって思うやつもいるらしい。例えば漫画だとか映画だとか。

そんなこと考えてる時点で2流だな。

ゴミっていうのは自分が好きなもののための努力なら惜しまないんだ。それでいて怠惰だからそれが理解できるようになったらそこで勉強を辞めちまうんだ。

もう少し頑張ればそいつもこっち側に回れるかもしれないのに。愚かだよな。

まぁ、仮に勉強を続けるゴミが出てきたら俺が阻止するから関係のない話だ。

とにかく俺はゴミがさらにゴミになる娯楽を考えていればそれでいい。それだけで俺は人生を本当の意味で満喫できるんだ。

私は/俺は、ゴミ製造機だ。