第5話

私はそれをスタッフに報告したが、スタッフは何もしてくれなかった。


むしろ、條さんを庇う発言が多かった。

條さんは以前から、地活を利用していたため、利用者の友達はいないものの、スタッフとは関係性が出来ていた。


條さんは地活で孤立しているため、私がいないと何も出来ない、などと言ってきた。

しかも、家では疎外感を感じているため、(親同士が仲良しで、相手にされていないらしい)家にいるときはずっと私に連絡してくるようになった。


何故、こいつのお守りをしなければならないのか。


スタッフの河村さんに報告すると、「お守りじゃなくて、相談ね?」と感じの悪い風に言われ、「個人名を出さないでくれない?」と逆に私が怒られた。

條さんを庇うのである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る