第2話 キャバ嬢にブラックドラゴンを倒してもらう
「ぴょーん!ゲコゲコ!ゲコリーヌだ!それと!」
「キャバ嬢兼、D配信者の星野です!」
「今日は星野さんにブラックドラゴンの倒し方を伝授していこうと思います!」
“いや無理ゲーで草“
“キャバ嬢をなんだと思ってるんだよw”
”wktk“
”いくら星野さんが強くてもブラックドラゴンは不可能”
まずは身体操作のやり方を説明。
剣の持ち方を教え終わったら、腕に力を入れないで、骨を動かすイメージで剣を振る、それと肩甲骨から波を伝えることで力が一点に集中すると伝える。
「まずはこの、ブラックドラゴンの鱗を切ってみましょう!皆さんもブラックドラゴンの鱗を用意できる人は一緒にやってみましょうね!」
“いやどこにブラックドラゴンの鱗持ってる奴がいるんだよww”
”用意できねーよ“
“ブラックドラゴンの素材を的にして練習できるのはお前ぐらいだ”
「私できるかなー」
「できるよ!昔小学生に剣を持ってもらって、俺が腕を振る手助けをしてブラックドラゴンの尻尾を真っ二つにするっていう芸をしたことあるから、小学生でも不可能じゃないよ!やり方は、いかに相手に波を伝えるかだから。筋肉とか必要ないんだよ」
説明を終え、星野に鱗を斬ってもらう。
カン!
「切れなーいい」
「もうちょっと力抜いて、肩甲骨を動かすイメージで。リラックスするのがコツだよ!」
「今度こそ!」
ゲコリーヌに肩甲骨を押してもらい、波を伝えた。
スパッ
「ええ!?斬れた!」
“嘘つけww“
“なんで斬れるんだよ”
”キャバ嬢でも切れる事にキレる俺“
“え?もしかして俺たちが弱いだけ?”
”ど う な っ て ん だ”
「ほら、こんな感じでコツさえ掴めれば、女性の方でも斬れるようになるから、もうちょっと練習してみようか」
「はい!」
1時間後。
次はブラックドラゴンの動きとツボを覚えよう!
「まずは左足を攻撃するといいよ!コツは関節の部分に刃を入れるイメージね。威力が足りなかったら、足の真ん中の平べったい部分を叩くと結構ダメージが入るから!」
「奥が深い!」
「次に噛みつきを避けて。女の子の場合だったら頸動脈の部分を突き刺す感じがいいかなー」
「はいはい」
“この知識いつ使うんだよw“
”銀行強盗に襲われた時の護身術として銃を奪う練習をするぐらい要らないw”
“人生で1度も使わない知識なのに何故か真面目に聞いてる自分がいる“
”↑それなw”
「それじゃあそろそろ本番行きますか!」
癒しキャラにガチのブラックドラゴンとの殺し合いをさせようとするゲコリーヌに困惑の声と批判が殺到する。
「大丈夫。俺がちゃんと守るから」
流石に無理という声を押し切り、ブラックドラゴンの住処まで移動する。
「ここまで練習して来たんだから倒せるって!」
「なんかいけそうな気がします!」
“流石にやめとけ!”
”本当に死ぬかもしれない“
“炎上するぞ”
“見てるこっちがヒヤヒヤする”
”どうか無事に終わりますように“
「じゃあ倒しにいこう!」
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