第19話 高校5
クラスについてだ。女子と男子の割合は7:3といった感じだ。
自分は体育の授業でテニス選択をした。その時に、女の子に「テニスうまいね」と褒められたことがある。
少し自己肯定感が上がった。
高校3年生のときも、うつにおちいっていた。2年生の頃トラブルがあったが、それは落ち着いた。
担任の先生も変わった。それでも居心地の悪さはそのままだった。ぼっちゆえの気まずさとここから逃げ出したい思いでいっぱいだった。
模試もやる気が出ず、定期テストも余裕で最下位をとるレベルだった。一回だけ数学のテストで96点を取った記憶がある。友達にドヤ顔ができた。
夏休みはオープンキャンパスに行った。ホテルの朝食でパンを食べた。目の前が湖だった記憶がある。
スタディプラスというアプリをしていた。そこで勉強時間を記録していた。勉強時間は増えなかった。
うつ病の影響かわからないが、集中力が持たないのである。日本史や世界史、理科基礎は耐えられる。しかし、読解力を要求される英語と国語は無理なのだ。リスニングもぼうっとする時間に当てている。
集中力のない自分からしたら、模試は拷問なのだ。
机に縛り続けられるイメージだ。周りは模試でも得点率が8割くらいある。
自分はここで落ちこぼれた。深海魚というやつだ。再起不能になった。せめてもの救いといえば、日本史だけでセンター試験8割を取れた。
浪人すればできるという謎の自信はあった。
その理由は数学の先生に弱音を吐いたことにある。
「僕はうつになって成績も落ちて自信がありません。」
それに対して先生はこう返してくれた。
「お前と同じ状況だった女の子を知っている。その子は浪人して旧帝大に進学した。センター数学で満点をとった。」
その言葉で浪人も考えていた時期がある。
結局自分は勉強に向き合って、勉強法、集中力に抗うことをしたが、成績が全然伸びなかった。
数学の先生がこういった。
「センター試験は過去問の焼き直しだ。」
「目標は高くもて」
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