嘘つき少女(2)

真っ黒な液体に溺れてる。


『ゴミなんて愛する価値あんかよ』


『ゴミの子はゴミだな』


最悪。前世も含めて、しばらく見てなかったのに。

最悪だ。

耳を塞いだって聞こえるのは、悪夢の困ることだ。


『何厨二病?」


『さっさと消えろ』


『重くねぇだろ』


うるさい。うるさい。うるさい。うるさい。うるさい。


『ゴミすぎて、気づかなかった〜』


『ゴミのお葬式するなんて、私たちやさしー』


『証拠がないからね〜』


うるさい。うるさい。さっさと止まれ。

無駄とわかってても、何度も念じても、やっぱ壊れた脳は再生を止めない。


『もう、生まれてくるな。バイバイ』


『呪いは解かないといかないからね』


『妄想が酷くて、困ってる』


『嘘をつくなよ。こっちは仕事なんだよ』


・・・・。うるさい。

もう、反抗する気がなくなってくる

どうせ、後もうすぐで終わるだろ。


『汚い』


『警察行ったら?』


『学校を頼りなさい』


・・・・。


『依存だな』


『都合のいい妄想だな』


・・・・。

終わった。再生を終わった、記憶は奥に押し込まれて、透き通っていく。



「ん」

カーテンの隙間から光が出てることから、一様朝なのはわかる。

ゴシゴシ

目腫れてなさそう。これなら、大丈夫か。

寝れるわけないけど、何をするにも姉を起こす気がするから、目を瞑る。

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