反響
「また、可哀想な子登校してるぞ。困ってたら助けましょ!」
わざとかガチで言ってるのかわからない言葉を聞きながらまだ認めてない現実を思い出す。
昨夜の配信は20時に終わった。そして、今日の朝チェックしたところ3万回再生。
うん。何があったんだろうか。ツイットーのフォロワーも7000人を超えていた。
ほんと何があったんだろうか。やっぱ、前世はやった曲の力は偉大なのか。
こんなんじゃ、1万を超えそうである。
どうしよう、何も用意してない。今残りは2000円。3Dにするのも無理。あとは、グッズか。
グッツなら複製サイン入りのミニキャラと、『祝福』の絵2種のランダム缶バッジ、アクキーとかアクスタ。アクキーでいっか。缶バッジ5000、アクキー1200ぐらいかな。アクキーならミニキャラお願いするか。販売サイトとかは調べればあるでしょう。
「嵐山さん!嵐山さん!」
「え?はい」
「ぼーとしないでください。当ててるんです。わかりますか?」
あれいつもまに算数に。
「あ、はい」
簡単な引き算か。
黒板に全て書く。
「あってます。このように引き算とは〜」
別に面白さそうなこと起きないし寝るか。
「お姉ちゃん」
「凛花。今日は私の方が早かったみたいね」
「そうだね」
「学校生活と配信者生活は慣れた?」
「うん。勉強は大丈夫だし、配信も楽しよ」
「なら良かった。これが続けばいいよね」
「そうだね。今の母の行動はただの奇行であってと願ってる」
「そんなこと言ってたら起きそうじゃない?」
「言い出したのはお姉ちゃんだよ。まあ、最悪なことにはならないといいけど」
「ええ」
ガチャ
「「ただいま」」
「行ったか、寝てるか」
「靴ないから行ったみたいね」
「なら、安全。さあ、現実を見ましょう。異常なんて求めてないからね」
パソコンを起動し、笑顔動画を開く。
「4.5万回再生。お姉ちゃんほっぺつまんで」
「傷ついちゃダメだから、ダメ。事実よ」
「歌ってみた、両方とも5万回再生超え。ツイットーは8325人。炎上でもしたか?」
調べてみると、人気の歌い手がきいて絶賛をしたらしい。
「・・・。この世には不思議なものがあるんだね」
理由はとりあえず大バズりだ。
これなら、絵師さんに注文しても大丈夫だろう。
『祝福』を頼んだ絵師さんに前回の絵をグッツに使用することと、新たな依頼について連絡をした。
まだ、時間も余裕あるし、DM見るか。
「うーん。アンチ多いな」
チャエックするのめんどくさせるなよ。言ったところでどうにもならないので、黙々と作業を進める。ひたすら、やって配信近くまでしていた。
配信しないと。
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