実験体A(2)

そして、予告していた配信時間が近づいてきた。

適当にフリーの女の子をとってきて、なんとなく配信画面を作る。

実際活動するなら、パソコン買わないな、、


できないことがなくても、しんどい。特にMIX。

時間を確認すればちょうど1分。


・・。スタート。

ボタンを押して、配信を始める。

今の人数は3人。


「あ。あ。聞こえてーる?」


実験体Aは可愛い系である。ロリ好きに

刺さるような子。


『聞こえるぞ。声めっちゃ可愛いね。何歳かな?』

『聞こえてるよ!歌で知ったよ。めっちゃ歌上手いですね』


「よかったー。初めての、配信だから心配してたんだ。歌聞いてくれたの?

ありがとう!Aめっちゃ嬉しい」


『僕も聞いてよ。ギャップあってめっちゃ可愛かったよ』


「えー、ほんと?ありがとう。Twittorにも配信してる通知出したから、3点セットよろしくね。皆も拡散してくれると嬉しいなぁ?

せっかくの初配信だから色んな人とお話ししたいんだー」


『もちろん。お友達に拡散しといたよ』

『紹介から来ました』

『紹介から来ました』

『紹介から来ました』


「紹介から来てくれたの?嬉しい!ありがとう」


絶対ロリが好きなグループに送信したんだろうな、、

偏見だけど。


『当たり前です!こんな可愛いこと話せる機会なかなかありませんから!』


「Aよりかわいい子なんて普通にいるよー。もしかして、隠キャっていう人なの?

お友達が言ってたの」


『もっと言ってください!』


「えーと、もっと言ってください?」


『バカ、アホなどです』

『純粋な子にそんなこと教えたらだめ!Aちゃん聞かないでいいからねー』


「ばーか、あほ、ゴミ!これでいいかな?」


ちょっと待って、やばい人いるんだけど。配信だから言うけどさ。


『ありがとうございます』


「んー。じゃあ、初配信ってことで自己紹介しようかなー?

名前はAです!ピンク色が大好きです。

あと、ママが作ってくれるハンバーグが大好きです!よろしくお願いします。

あ!あと、お歌歌うのも大好き!」


『よく、自己紹介できました』

『必死でかわいい』

『ママが大好きなんだね』

『あああろ、ゴホン最高です』

『だから、Aを汚すなー』


こんな感じで可愛い系で適度に知らんふりしてMを煽って配信を終えた。

ガチャ


「お疲れ、見てたよ。全然、凛花じゃなかったよ」


「んー。受けいいかなって。」


実際、受けはよかったけど、これは疲れるな。

なしだろ。長く、活動するならなおさら、

配信事にこれほど疲れたら成り立たない。

明日、私の性格に似せたクール系にしよう。

あとは、ころをみてこのアカウント消さないと。

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