第38話 次なるお出かけ
ついに3回目の二人時間をする日になった。
前回の谷根千から1週間が経ち、ちょっぴり久しぶりの二人時間になる。
雪野はlimeでも毎日のように楽しみだと言っていたし、俺の方もかなり楽しみにしていた。
「失礼しまーす」
「温森くん……行こっ」
「お、おお」
「二人とも楽しんできてな?」
「ありがとうございます、佐野先生」
俺たちはいつも通り放課後に保健室へ集合して、俺たちは電車に乗って目的地へと向かっている。
「雪野、今日はお前が好きなようにルートを選んでいいからな」
「うんっ、分かってるっ」
ふんす、と意気込む雪野。
やる気があるのは良いことだ。
今日の目的は雪野の食べたいガッツリを雪野自身で選んでもらうこと。
これまでの二人時間は雪野のリクエストに対して俺が提案していくのが当たり前になっていたが、時には雪野自身を聞いてみたかった。
毎回俺が案内するってのも、二人時間がマンネリ化するような気がするし、たまには雪野の自由に選ばせてみてもいいと思う。
ただ、一つ懸念されるのが、雪野の胃袋だ。
これまでの二人時間の時から思っていたが、雪野の胃袋は無尽蔵で、食べたいものを好きなだけ食べるからそのペースがハイペースになればなるほど、俺がついて行けなくなる。
雪野には自由にやって欲しいが、ある程度ストッパーとして働かねばな。
「温森くん、次の駅で到着」
「お、おう」
こうして雪野がルートを選ぶ舞台となる、戸越銀座商店街に到着した。
———————
シンプルに次はどこにするか決まらなかったので時間かかりました(土下座)
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