斥候ベイカー4聞いてないっす
リトルアームサークル
プロローグ
僕は今、村長に呼び出されている。
厳密に言うと、冒険者ギルド王都支部に貼り出されていた村長からの依頼書に導かれたが正しいのだろう。
その村からの依頼書は、ギルド掲示板の隅にひっそりと貼られていた。
なぜなら、原因不明の病に関する依頼であるため普通の冒険者パーティーが扱える代物ではない事と、治癒魔法の使える魔術師を呼ぶためには報酬の額があまりに少なかったためである。
誰もそんなリスクが高く、割に合わない依頼は引き受けようとしないので、時間が経つと掲示板の隅に追いやられてしまうのである。
逆に、それで僕の目に止まることになったのは奇遇だ。
ところで、新しいパーティー【ナイトポーター】には魔術系のメンバーがいない。
いくらなんでもこの状態で、魔王城に最も近い城塞都市へ向かうのは無理がある。
決して、S級パーティーの【ロイヤルワラント】に追い付かれるのが面倒だから…ではない。
なので王都を出発して城塞都市がある北方ではなく、東方へと向かっている最中なのだ。
依頼を出した村のある東方には、以前に会ったことのある
【ロイヤルワラント】の時は、
その
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます