スキル「まぜる」がチートすぎta。~虹色の不死鳥使い~
アスラン
第1話 Yes or No
俺はごく普通の一般大学生である。
特に趣味も特技もない普通の何処にでもいる一般人にすぎない。
大学に行ったのもまだ働きたくなかっただけである。
そんな俺にもただ一つ人と違うことと言えば、誰もが尊敬や憧れる人を抱くなか俺は誰にもそういったことを思ったことがない。
状況や環境が違えば俺にも出来ると謎の自信を持っていたからだ。
もちろんこの人の言葉は凄いや重みがあると感じることはあるが尊敬することまでは至らない。
一度でいいから何かにハマって見たいなー。
アイドルを見て興奮したり、一つの物を一生懸命追いかけるような人生を一度でいいからしてみたい。
そんなことを考えて日々を過ごしていたら、頭の中に急に声が響いた。
「汝求めるは謳歌の日々。望む代償は人生。Yes or Noで答えよ」
その声が聞こえた時には頭が割れるように痛い。
一刻も早くこの状況を終わらせたい俺は何も考えずにYesと答えた。
その瞬間俺は真っ白な空間にいた。
頭の痛みは治り、物事の判断が出来るほどに冷静だ。
周りを見ると10数名の男女がいた。
皆周りをキョロキョロと見ながら様子を覗っているようだ。
そんな最中一面が眩い光と共に一人の女性?が出現した。
「さてさて、皆様ご機嫌麗しゅう」
ずっと聞いていたいと思える程にその声は心地よく、澄んでいて綺麗だと感じる。
「あれれ、誰も反応がないですねぇー。可笑しいな、ここには何かを熱望する程の想いを持った者が訪れるはずなのに」
その声を聞いた瞬間に一人の男が声にした。
「確かに俺はマンガのようなハーレムを作りたいと熱望したがそれが叶うのか?それとお前は誰だ?」
前半の願いはおいといて、後半は誰もが思っていることを代弁してくれた。
「自己紹介がまだでしたね。私は貴方達の世界で言うならば時の女神よ」
………。
女神と聞いて納得している者、怪しんでいる者、状況が解らない者と言った感じで女神を見ている。そんな中俺はもしやと考えていた。
俺の考えは当たっていたのか女神は俺を見てにこやかに笑みを浮かべた。
「そこの貴方、正解よ。貴方達の世界でもマンガや小説で流行っている転生物のお話しですよ。
もちろんまだ貴方達は死んでいないので、元の世界にお返しすることも出来るので安心して内容を聞いて下さいね。ちなみに元の世界に帰る際にはこの時空にいた時の記憶は消えるから」
そんなことをいいながら今後の話をする時の女神。
「簡単に言えば、心から熱望した夢や希望を他の世界で叶えて見ないって言うお・は・な・し」
1人の車椅子の女性がその話に喰いついた。
「私は自由に走り回りたいと熱望したわ。それが可能と言うこと?」
「ええ、健全な体で異世界転生するので大丈夫ですよ」
さらには先程の男も割って入ってきた。
「な、なら、俺の熱望したハーレムも可能か?」
「異世界では魔法や魔物が存在する世界なので、人口増加のためにも一夫多妻制の国が多いから貴方次第ではハーレムも可能よ」
「よっしゃー。俺は行くぜ。マンガ見たいに転生特典はあるのか?」
「あらあら、乗り気なのはいいですが他の方達もいるので待って下さいね」
そう言うと一人一人に声を掛け聞いていく。
もちろん質問をする者の疑問にも丁寧に答えていく女神。
そして俺にも聞いてきた。
「貴方の願いは…?。あれ、可笑しいわね。
まあ、いっか。貴方は転生する?それともしない?」
俺は何も迷うことなくこう返事をした。
「お、俺は…転生します」
そして全員に聞き終わると女神は指をパチンとならした。
その瞬間、元の世界を希望した者が一斉に消え異世界を希望した者だけが残った。
転生すると答えた者達に女神は開口一番こう言い放った。
「さぁ、地獄の謳歌の幕開けよ。自らの手で欲望を手に入れなさい」
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