詩集

増瀬司

天使を見た日

環状七号線の歩道を俯いて歩いていたあの日、天使を見た。

あるいは女神という表現が近いのかもしれない。

全身が真っ白なシルエットで、光そのものと言ってもよかった。

そのほっそりとした姿は、どこかあなたを思わせた。

彼女は、僕の守護天使なのかもしれない。交差点の前で、そう思った。

そして、彼女があなただったらいいのに、と思った。あなたがいつも側にいてくれたらいいのに、と。

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