第8話
今日は朝からいい事がない。
昨日の帰りあの手紙を見つけてからその事しか考えられない。
「マリー変だね」
「はぁ、もう帰りたい」
「だめだよ、もう次の時間なんだから」
「はぁぁ」
「マリーはさどっちが好きなの」
「……殿下」
「へぇー意外、エドワード様かと思った」
「エド?!そんなわけエドは幼なじみだもの」
「…そっか。殿下のどこが好きなの」
「わかんないけど、いつの間にか好きだった」
「ふーんいいね」
気分も上がらないまま私は温室へ向かう
温室に着くとそこにはもうウィリアム殿下がいて温室に入ると目が合った
なんだかすごく緊張した雰囲気だしそわそわしてしまう
「マリー好きです。僕と婚約して欲しい」
「……」
「……返事は後でい、」
「あの!私もです、私もウィリアム殿下のこと好きです」
「ほんと…?」
「はい」
「ありがとう、ほんとに嬉しい。
ダメかと思ってたから…」
「私、星光祭から殿下のことずっと想っていましたよ」
「それなら僕は初めて見た時から好き」
「ベンチのときですか、」
「いや、入学式。」
入学式??
私は入学式の日はサリとスイとしか話していないからいつなのかすごく気になる
「僕の首席挨拶をすごく真剣に聞いててくれて真っ直ぐな目をしている子がいるなって、そこからずっと気になってた」
そんな新しい事実を知れて少し嬉しいかったし改めてウィリアム殿下と想いが通じ合って幸せな気分だった。
それから次の授業まで温室で2人で過ごし教室へ戻る。帰りも寮まで送ると言われたが夜はあの家へ行かないといけないから申し訳なかったけど断った。
夜、星も出てて綺麗な空
家に着くともう既に明かりが着いていた
「お待たせ」
「ううんそんなに待ってないよ」
「それで話って何?」
「マーガのこと好きって言ったらどうする?」
「え?エドが?
ないでしょ、私達幼なじみだし家族みたいなもんだよ?」
「……そうだよな」
「うん!」
「だよな!話ってのは明日俺の家来ないかっていう誘い」
「あー、ごめん。それは無理かな
実はさ私ウィリアム殿下と婚約するんだ」
「そ、うか、良かったな!」
なんだか気まずそうなエドだったけど最後にはウィリアム殿下との婚約を祝福してくれた。
ちょっと不安だった今日も無事いや幸せに終わりを告げた。
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