勇者に転生した俺、闇堕ちルート入ります。

ロネ

1章 闇堕ちルートを目指して

第1話 記憶を思い出す

前世を思い出した俺はこの世界が前世好きだったゲーム伝説の物語だと気がついた。


何故気がついたのか?それは記憶を思い出す前の行動のせい。


俺が幼なじみ二人を誘って森に行くとボアが出てきて…初めてみる大きな魔物を前に俺も二人も動けなかった。でも俺は何と持っていた木剣で前に出たのだっ!凄くね俺。


木剣を前に睨み合う俺とボア…


睨み合う時間がしばらく続いた後ボアは振り返って森に戻っていった。ボアが森に消えていった後はこれまでの恐怖がどっと来て草に倒れるように腰を下ろした。


家に帰った後、俺達はものすごく怒られた。俺は森に行ったことと木剣をこっそり持ち出したこと。二人も怒られてたけどほとんど俺。でも、もしボアが引かなかったら二人が大変な目に遭っていたかもしれない。守れる力が欲しい。そして俺はみんなを守れるようになりたいと思った…


この事件から数年後に俺の職業が勇者ということが分かる。というエピローグがある。


そして昨日怒られた未来勇者が俺って訳。


いやー流石勇者考えることがめっちゃキラキラしてるわ。俺の前世の性格はこんな前向きでキラキラしてねぇよ。なんならこのゲームの推しキャラ魔王よ。


伝説の物語というゲームは初めは勇者が物語の主人公だが、クリアすることで色々なキャラになれることが出来る。勇者の幼なじみ、貴族、王子、スラムの孤児、魔王etc.


めっちゃ多いストーリーはやってて楽しかった。スラムの孤児は初めからバットステータスでレベル上げ方法が最初は裏のゴロツキで格上しか居なかったから中々ハードだった。

そして伝説の物語はルート分岐も多彩なのが良い所。


そして俺はほとんどのルートを攻略したと言っても良かった。そこでふと思ったのは、勇者もルート次第で堕落していくんじゃね?と…

貴族は堕落しやすかった。まぁ貴族って染めてることの方が小説とかでも多いしね。


勇者は多分堕落しにくい。このゲームでは希望でキラキラとしているキャラだからだ。でももし堕落していくなら面白いことになりそうだと手を出した。ルート分岐を少しづつ変えたり、レベル、スキルの熟練度、キャラの状態などそれはもう時間をつぎ込んだ。


そして遂に見つけた勇者闇堕ちルートッ!クリアして最高の気分なままベットに潜り俺の意識が消えた。


改めて俺に勇者は無理だな。自分が第一だし。ゲーム世界を旅したい。後は目立ちたくない。


勇者闇堕ちルートは俺の頭の中にちゃんと入っている…色々ゲームでもシビアだったしこの世界は現実だから難しいかもしれないけど、とりあえず闇堕ち目指しますかっ!


闇堕ちした後は旅してぇな。

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