第2話 本音アプローチ

学校で何を学ぶか。

建前は学問と言ったが、本音は社会性だ。

社会にはあらゆる不条理が満ちている。

学校はその不条理を体験させる為にある。


学校での競争が嫌だという。

学校での自由の無さが嫌だという。

人間関係が耐えられないという。


社会は競争に満ちている。

簡単な作業でも、1時間に10出来る人と5出来る人で1人だけ雇うなら普通10出来る人だ。

10の人なら問題はない。

だが、負けた5の人も生きねばならない。

負けなお、生き延びるにはどうすれば良いのか。

学校では、それを嫌でも学べる。

全てが10の人はいないのだから。


知り合いには座る自由がない。

普段1日10時間以上の間、座る事を許されない。

しゃがむ事はあっても、座る事は許されない。

これは不条理だろうか?

私の知り合いに言わせれば[当たり前]の事だ。

サービス業に従事する知り合いは朝、住居を出たら通勤ではまず座れず、勤務中は立ち仕事。

昼食時に座る以外は立っている事が[当たり前]

座って仕事が出来るのはパソコン向こうの本部で偉そうにしている奴だけだという。

(しかも余談だが薄給だと自虐的に笑う)


人間関係が嫌だ。

もちろん社会には糞にも劣る嫌な奴がゴマンといる。

しかも、そいつが金を持っていたり、社内権力を持っていたりする。

そいつらに対し、おかしくもないのに笑い気に食わないのに頷き、僅かな対価を得る。


それらを擬似体験出来るのが学校だったりする。


多様性は重要だ。

どうしても不適合な人もいるだろう。

だが、少数派配慮するのはどうだろう?

大半は自身を擦り減らし、耐えて、誤魔化して世を渡る。

多数派にも、もう少し配慮した社会であって欲しい。

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