転ぶ舞姫は彩のない明日を知る
墨ノ江 華丹
プロローグ
第1話「 エンカウント 」
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質問 「たった一度の失敗で、
人生は変わってしまうと思いますか?」
回答 「はい。」
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都内某所ダンススタジオの一室。
張り詰めた空気の中、聞こえるのはエアコンの作動音と紙をめくる音。
一面が
向かいには
十月下旬に
その場の全員の視線が向けられている中、
「 彼女は、
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桜色に包まれた
「なんで二年になる時にだけ、クラス
一年生の時のクラスでは仲の良い友達も居たし、クラスの空気も悪くはなかった。
なんならそのまま三年間同じでも良かったのだが、
「
じゃあなんで三年になる時にはクラス替えがないんだとは、面倒だし言わないでおこう。
「桜色の
「先生方に、そんな
「現実的だな。もっと色のある答えをくれてもいいんじゃないか?」
そう
「……わたしには無関係ですから。」
どこか
これ以上何か話す気にもならなかったので、自分のクラスを確認することにした。
「えぇっとぉ…、おれの名前は…っと。」
「ありました。」
「え?」
「あなたの名前、わたしと同じクラスですよ。」
そう言って彼女が
この学校は名前順ではなく、なぜか
さすがは私立、あとで名前順を確認するのが
「…なんでおれの名前を?きみの名前は?」
彼女は答えるように、すでに
七里
それが彼女の名前らしい。
「しちり…?なな…さ」
「ななさとです。」
今言おうとしたのに。
いや、そんなことよりも
「……クラスで一位。」
しかし、どうやらみんなクラス表を確認しに来たわけではい
転ぶ舞姫は彩のない明日を知る 墨ノ江 華丹 @katan_suminoe
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