見てるだけ・・

 土曜日曜の3時から1時間、私はテレビの前に貼りついて、馬の疾走を眺めている。そう、競馬中継だ。単勝、複勝等々、賭け方などとんとわからぬ。ただただ、たてがみをなびかせ、走り抜ける馬の姿に見惚れている。ゴール間近になり、のびやかに走り出す馬があれば、テレビの前で、「行け~」「ガンバレガンバレ!」と大声を上げ、鼻先ひとつで勝てば手をたたいて飛び跳ねる。これも競馬ファンと言えるだろうか?パドックを回る馬の姿を見ても、私の予想は大方外れるから、関西育ちでしまり屋の私が、馬券を買うことなぞ決してない。JRAからすれば、全く以てありがたくもないファンだろう。そんな私も、有名どころの名前は覚えていて、有馬記念でのドウデュースの引退試合を楽しみにしていた。出走取り消しの報はザンネンな一方、レース中の馬や騎手の事故の画面に遭遇すれば心が痛み、出走時「無事にゴールして」と手を合わせて送り出すババファンとしては、これも仕方ないこととあきらめた。私の前世は、只管走ることに憧れつつ、競走馬になれなかった駄馬だろうかと、この頃本気で思っている。

競馬や競輪、丁半など賭け事をする人間はボケないと言われるが、見ているだけ・・の競馬は認知症予防には効果ないものだろうか??

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老邪鬼(おいのじゃく) @oinojaku70

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